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平成25年3月定例会 市長の所信表明及び議案説明

平成25年3月定例会

本日ここに平成25年小松島市議会3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の折にもかかわりませずご参集いただき、厚くお礼申し上げます。

開会に当たりまして、まず、市長としての私なりの決意について、あらためて述べさせていただきたいと存じます。

先の市長選挙におきまして、多くの市民の方々の負託を受け、市長に就任させていただいてから1箇月が経ちました。この間、先の臨時会におきましては、私の市長としての基本的な政治理念や心構えを、所信として申し述べさせていただきました。今後は、その理念の下に、具体の施策を展開してまいる考えであります。

その中で、私が、まず優先的に取り組まなければならないと考えておりますのが、防災・減災対策であります。

決して忘れることのできないあの東日本大震災の発生から、間もなく丸2年になります。時の経過とともに、被災地の方々からは、震災の記憶の風化をおそれる声も聞かれるようになっておりますが、私たちはこれからも被災地に想いを寄せ続けながら、あの震災を教訓として、取り組みを積み重ねていかなければなりません。

本市では、南海トラフで巨大地震が発生した場合、広い範囲で津波の浸水被害が出るとの想定がなされております。本市の地理的条件はじめ、様々な要因を十分に勘案しながら、市民の皆様の声もお聞きする中で、効果的・実際的な防災・減災対策の推進に力を注いでまいる考えであります。

第1次産業ほか、地域の経済活動の活性化にも積極的に取り組んでまいります。

私は、農業・漁業といった本市の第1次産業は、厳しさを増す経済・社会的市場の中でも大きな競争力を発揮しうる有望な地域産業であると認識いたしております。本市の第1次産業がまだまだ秘めている大きな可能性。それを引き出すような施策を、今後、推進してまいりたいと考えております。

また、切実な課題となって久しい中心市街地の活性化につきましても、関係の皆様と協力しながら、さらに深いレベルで知恵を絞り、対策を講じてまいる考えであります。

自治体経営の面に関しましては、本市の財政状況を厳粛に受け止め、地方財政をめぐる環境の不透明さも積極的に認識する中で、選択と集中を通じた戦略的な財政運営に努めてまいる考えであります。

今後、6月定例会に向けて新年度補正予算を編成することとしておりますが、この先も、財政の健全性には十分留意しながら、適切な行財政運営を行ってまいる所存であります。

これからも、市役所一丸となって、「住んでよかった小松島」を構築してまいる所存でありますので、議員各位におかれましては、何卒ご指導・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

それでは、平成25年度一般会計当初予算案の概要からご説明申し上げます。

平成25年度当初予算案につきましては、義務的・経常的経費や継続的事業費を中心に「骨格予算」として編成いたしました。新規事業や投資的経費などの政策的経費につきましては、前段申しましたとおり、「肉付け予算」として、平成25年度6月補正予算に計上する予定でありますが、国が打ち出した緊急経済対策にかかる平成24年度補正予算(第1号)を受けまして、緊急性、重要性の高い防災・減災対策等の事業について、効率的な財源確保の観点からも一部前倒しで平成24年度3月補正予算案に計上いたしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

議案第1号・平成25年度小松島市一般会計予算につきましては、本年度比で、率にして5.3パーセント、額にして6億9千700万円減の、総額125億2千700万円といたしました。

歳入につきましては、市税が本年度比1.1パーセント減の41億7千20万円、地方交付税が本年度比0.9パーセント減の総額32億8千600万円、市債が本年度比25.3パーセント減の総額7億8千600万円などを計上いたしております。

歳出につきましては、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費は、本年度比0.8パーセント減の総額77億8千685万3千円であります。

投資的経費につきましては、高速道路対策事業などの継続的事業費や年度当初から必要な経費についてのみ計上した結果、本年度比75.1パーセント、額にして5億6千65万1千円減の1億8千612万1千円となっております。
物件費につきましては、小学校2校における給食調理業務の民間委託などで増となっているものの、本庁舎等耐震診断事業の減等により、本年度比1.5パーセント、額にして2千538万8千円減の16億8千556万2千円となっております。

続きまして、新年度における本市の取り組み及び国や県による本市関連事業の進捗状況等を、市の第5次総合計画の重点目標及び基本目標ごとに整理してご説明申し上げます。

まず、「安全」のまちづくりに関してであります。

雨水・浸水対策につきましては、現在、金磯地区におきまして、地域の浸水被害にかかる状況を抜本的に改善するべく、金磯南雨水ポンプ場を基幹施設とする浸水対策事業を進めております。ポンプ場建設工事につきましては、これまでにポンプ棟地下部分の構築を終え、現在は、地上部分の建築工事を進めております。機械・電気設備工事につきましては、機器の製作をほぼ完了し、据え付け作業に順次取り組んでいるところであります。放流渠(ほうりゆうきよ)工事では、仮設工事を完了し、現在、本体構造物であります函渠(かんきよ)の築造を行っているところであります。また、これまでに、2号雨水幹線の約140メートル区間と、雨水幹線からポンプ場への導水施設となる流入渠(りゆうにゆうきよ)が完成いたしております。新年度におきましては、地域住民の方々の安全に資する取り組みとして、工事を適切に進めてまいりますとともに、関連工事にも着手する構えであり、また、基幹施設の能力を最大限発揮するため、地区内の排水路整備のための調査も実施してまいる考えであります。

また、川北地区におきましては、3号雨水幹線の整備区間を延長して、同地区の基幹排水施設であります小松島雨水ポンプ場の集水区域を拡大し、浸水被害のさらなる低減を図ってまいります。

公共施設の耐震化につきましては、本年度、市役所本庁舎について、耐震診断を実施いたしております。この診断結果を受け、新年度には耐震設計を行い、平成26年度に耐震工事を施工する予定といたしております。

水道施設の耐震化につきましても、本市施設の状況と、給水事業の生活インフラとしての重要性にかんがみ、引き続き、力を入れてまいる必要があると考えております。これまで、配水管や老朽管、石綿セメント管等を、耐震性能を備えた管に更新する取り組みを進めており、このうち、石綿セメント管につきましては、残る区間が本年度末時点で2千650メートルとなります。今後は4年間で、残る区間の更新を終える計画といたしております。また、田浦浄水池から田浦配水池までの間の送水管につきましても、耐震化計画に沿い、詳細設計に着手する予定であります。

人命救助のための消防機能の強化についてであります。ご承知のとおり、本市は海に面しているほか、勝浦川などの河川やため池等もあり、水難事故への対処能力が求められる環境にあります。こうした点を踏まえた今後の取り組みといたしまして、消防本部に水難救助隊を設置することとし、潜水隊員の養成や潜水機器の整備を進め、平成27年度の運用開始を目指すことといたしております。

河川関係では、洪水等の自然災害対策として、県による河川改修等が進められております。このうち、勝浦川では、平成23年に大雨による水位上昇で周辺地域に避難勧告が出されるなど、周辺住民の方々の不安の軽減、そして、非常時の安全性向上に向けた取り組みが必要となっております。こうしたことから、田浦町西原におきまして、堤防の漏水対策工事に向けた用地確保のための取り組みが進められております。

続きまして、「安心」のまちづくりについてであります。

子育て環境の整備に向けた取り組みにつきましては、国の保育士等処遇改善臨時特例事業を活用し、保育士の処遇改善に取り組む民間保育所への補助を行うことによりまして、保育士の確保を図り、地域の子育て支援体制を拡充してまいる構えであります。

生活環境分野に関しましては、地球温暖化防止のための取り組みといたしまして、県の補助金を活用した公共施設再生可能エネルギー等導入推進事業により、保健センター・ミリカホールに太陽光発電・蓄電池設備を設置することとしております。

「信頼」のまちづくりについてであります。

小松島市第5次総合計画後期基本計画につきましては、新年度からの4年間を計画期間としておりますことから、昨年10月に市内関係団体の代表の方や学識経験者の方によります小松島市基本構想等審議会を設置し、計画素案についてご審議をいただきました。昨年10月にはパブリックコメントも実施し、今年1月に、審議会から計画策定にかかる答申をいただいたところであります。新年度からは、この答申を基に策定いたしました後期基本計画に沿い、適切な進行管理にも配意しながら、各事業を進めてまいる所存であります。

産業の振興についてであります。

農業の分野に関しましては、集落での話し合いに基づき、農地の集積を円滑に進めるための地域農業マスタープラン、通称「人・農地プラン」を、今月末までに市内全域で作成する予定であります。中心となる経営体への農地集積を図るとともに、新規就農者に対する青年就農給付金等による支援についても周知を行い、地域農業の体質強化に取り組んでまいる所存であります。

農業者戸別所得補償制度につきましては、平成25年度から、経営所得安定対策へ名称変更されることとなっておりますが、国やJA、地域再生協議会等、関係機関と連携しながら、制度の周知を図り、適切に事務を進めてまいります。

環境に配慮した農業の推進につきましては、今月2日に市ミリカホールにおきまして、「オーガニック・フェスタ2013 in 小松島」を開催いたしました。安全・安心な農産物への消費者のニーズが高まる中、有機農業に対する生産者の方の関心も高まっております。本市といたしましては、小松島市生物多様性農業推進協議会を通じまして、引き続き、生物多様性に配慮した農業の推進に取り組んでまいる考えであります。

国営総合農地防災事業につきましては、平成23年9月に国が示しました「計画変更も視野に、事業計画の見直しを進める」との再評価結果を受け、国、県、主要土地改良区等とともに勉強会を立ち上げて、検討を重ね、昨年12月、那賀川土地改良区理事会におきまして、国の見直し構想案が了承されたところであります。本市といたしましては、農業者の方々や関係土地改良区が納得のできる計画となるよう、今後も協議を行ってまいる考えであります。

商業振興及び中心市街地の活性化につきましては、商工会議所や中心市街地の商店主の方々有志によります「中心市街地活性化検討会」を通じ、経済産業省の支援を受けまして、各商店の魅力アップ事業を実施いたしました。同事業では、商店街支援について実績のある中小企業診断士の方をお招きして、各店舗を回り、様々な課題やセールスポイント等についてアドバイスを受けたり、意見交換を行ったりしたところであります。

また、NPO法人港まちづくりファンタジーハーバーこまつしまや国土交通省等との連携による「みなとまちづくり協議会」では、昨年度より、徳島東部地域定住自立圏共生ビジョンによる取り組みとしまして、毎月第4土曜日、みなと交流センターkocoloで「みなと海鮮朝市」を開催いたしております。毎回、市内外から多くの方々においでいただく中で、地元産品の販売振興に向けたPRの機会となっておりますとともに、NPOが独自に取り組まれている本港地区活性化事業とあわせまして、この地区に、にぎわいをもたらしております。

このほか、中心市街地の活性化のための取り組みとしましては、地域の空き店舗対策として、現状把握と利用促進を図るための調査事業を行ってまいることとしております。

雇用の創出と地域経済の活性化につながる動きとしましては、昨年12月12日、住宅用木材・建材販売大手の「ナイス」が、徳島小松島港赤石地区の県有地に製材工場を建設されることが決まりました。来年春ごろの操業開始を予定されているとのことであり、本市といたしましても、雇用の創出に向けて期待しているところであります。

生活基盤の整備、都市基盤の整備についてであります。

四国横断自動車道につきましては、関係各位のご協力により、現在、各地区で事業が進められております。小松島-阿南間では、用地買収が順調に進んでおり、立江・櫛渕地区では進捗率が約50パーセントに達しております。また、同地区では、新年度から一部地盤改良の工事に着手する予定とされております。

小松島-徳島東間では、道路の建設に必要な幅を示す用地幅杭の打設が、江田・中田両地区で完了しております。また、江田地区では、用地補償協議の前段階となる用地測量調査が始まっており、中田地区でも新年度、同調査に着手する予定とされております。

その他の道路関係事業についてであります。県道・小松島佐那河内線につきましては、ダンプトラック等の通行が多いにもかかわらず、歩道が整備されておらず、歩行者等の安全確保が急務となっております。このうち、緊急性の高い児安小学校周辺の約600メートルの区間につきましては、本年度、歩道の整備に着手されました。去る2月21日には、地元の方々を対象とした事業説明会も行われ、現在、地権者の方々や関係機関と協議しながら、歩道の設計が進められているところであります。

小松島市都市計画マスタープランについてであります。本市のまちづくりの基本方針となります同プランにつきましては、平成22年度に現況調査に着手し、平成23年度から本年度にかけましては、市民アンケート調査や策定市民会議、各地でのワークショップ等を通じて、多くの方々からご意見をいただくなど、策定に向けた作業を進めております。同プランは当初、本年度末の策定を予定しておりましたが、東日本大震災以降の津波浸水想定の見直しや、土地利用に関する規制緩和の方向性等を見定める必要が生じましたことから、検討期間を延長することといたしました。新年度におきましては、都市計画マスタープランの素案をまとめ、パブリックコメント、策定市民会議等を経まして、新年度中のプラン策定を目指してまいりたいと考えております。

以上、新年度におきます本市の取り組み及び本市関連の国・県の事業等につきまして、ご説明させていただきました。

続きまして、議案第3号から議案第11号までの平成25年度各特別会計予算案及び企業会計予算案についてご説明申し上げます。

議案第3号の平成25年度小松島市競輪事業特別会計予算につきましては、歳入歳出とも88億4千771万9千円を計上いたしております。引き続き歳出削減に努め、本年度比2.3パーセント、額にして2億1千50万1千円の減となっております。

議案第4号の平成25年度小松島市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、歳入歳出とも4億9千82万3千円を計上いたしております。歳入の主なものにつきましては、保険料収入、繰入金、諸収入等を計上し、歳出には広域連合への納付金等を計上いたしております。

議案第5号の平成25年度小松島市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算につきましては、歳入歳出とも2億7千33万1千円を計上いたしております。歳出につきましては、公債費及び繰上充用金を計上いたしております。

議案第6号の平成25年度小松島市国民健康保険特別会計予算につきましては、歳入歳出とも49億8千938万7千円を計上いたしております。歳入には、国保税、国庫支出金、県支出金、療養給付費交付金、共同事業交付金等を計上いたしております。

議案第7号の平成25年度小松島市土地取得事業特別会計予算につきましては、土地開発公社への貸付金等を計上し、歳入歳出とも1千610万円といたしております。

議案第8号の平成25年度小松島市介護保険特別会計予算につきましては、歳入歳出とも36億7千696万2千円を計上いたしております。歳入につきましては、被保険者からの保険料収入、国庫支出金、一般会計からの繰入金などに加え、第1号被保険者の保険料軽減のため、介護保険基金からの繰入金を計上いたしております。歳出につきましては、保険給付費、地域支援事業費、介護認定審査会費等を計上しております。

議案第9号の平成25年度小松島市公共下水道事業特別会計予算につきましては、歳入歳出とも4億1千673万9千円を計上いたしております。歳入としましては、国庫支出金、県支出金、一般会計からの繰入金、市債等を計上し、歳出としましては、下水道建設事業費1億9千166万5千円を計上いたしており、平成25年度中の供用開始に向けて金磯南雨水ポンプ場の整備を進めるとともに、川北3号雨水幹線の延伸など、水害に強いまちづくりを進めてまいります。

議案第10号の平成25年度小松島市水道事業会計予算につきましては、収益的収支では、総収益6億6千712万5千円、総費用6億5千127万3千円を計上いたしております。

資本的収支のうち、収入につきましては、加入金など9千504万9千円を見込み、支出には、建設改良費など4億4千952万8千円を計上いたしております。

議案第11号の平成25年度小松島市自動車運送事業会計予算につきましては、収益的収支について、営業収益の運送収益を、昨年10月の路線再編後の1年間を通じた収益として見込むほか、営業外収益には、財政健全化法に基づく資金不足を回避するため、一般会計からの補助金として、新たに事業運営補助金1億1千127万3千円を見込み、収益全体といたしましては、2億6千322万5千円を計上いたしております。

支出につきましては、業務にかかる総費用として、本年度比で4千291万3千円減の2億3千419万8千円を計上いたしております。

続きまして、議案第36号から議案第40号までの平成24年度補正予算案についてご説明申し上げます。

議案第36号の平成24年度小松島市一般会計補正予算(第5号)につきましては、前段申し上げましたように、国の平成24年度補正予算(第1号)に対応した各事業予算について、平成25年度予算から前倒しで計上するとともに、人件費、扶助費、繰出金等をはじめとした必要不可欠な経費について、それぞれ補正をいたしております。

歳出のうち、国の補正予算に対応する事業の主なものとしましては、津波等災害に強いまちづくり推進事業、橋梁点検事業、水難救助隊整備事業、市総合グラウンド整備事業、本庁舎等耐震補強設計事業、小学校耐震化事業等で総額3億6千582万5千円を計上いたしております。

これらによりまして、補正総額は11億30万9千円となり、当初からの累計は歳入歳出とも161億1千963万4千円となっております。

議案第37号の平成24年度小松島市介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、介護保険基金への利子積立金に所要の補正をするものであります。

議案第38号の平成24年度小松島市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、一般会計繰入金及び公共下水道事業債について、所要の措置を行うものであります。

議案第39号の平成24年度小松島市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、資本的収支のうち、国の補正予算事業として、ライフライン機能強化等事業補助金を財源とした配水管更新事業、社会資本総合整備事業交付金を財源とした給水車購入事業費等を計上いたしております。

議案第40号の平成24年度小松島市自動車運送事業会計補正予算(第2号)につきましては、主に収益的収入及び支出に所要の補正を行うものでありまして、収益的収入では、営業外収益の他会計補助金について、年度末の資金状況を勘案する中で、事業運営補助金として3千42万1千円を新たに計上いたしております。

続きまして、議案第12号から議案第35号までの各条例案及びその他の議案並びに報告第1号についてご説明いたします。なお、このほか、会期中に追加提出予定の議案もございますので、あらかじめご了承をいただきたいと存じます。

議案第12号の小松島市長及び副市長の給与条例の一部を改正する条例につきましては、本年4月1日から平成26年3月31日までの間、市長の給料を100分の20、副市長の給料を100分の10減額するための改正を行うものであります。

議案第13号の小松島市教育委員会教育長の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、本年4月1日から平成26年3月31日までの間、教育長の給料を100分の10減額するための改正を行うものであります。

議案第14号の小松島市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例につきましては、民間の退職給付の支給状況にかんがみた国や県の措置を踏まえ、職員の退職手当の支給水準を引き下げるべく、退職手当にかかる調整率を、現行の100分の104から、段階的に100分の87まで引き下げるための改正等を行うものであります。

議案第15号の小松島市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、育児又は家族の介護を行う職員について、フルタイム勤務のまま始業時刻・終業時刻の繰上げ・繰下げを行うことができるようにするための改正等を行うものであります。

議案第16号の小松島市行政情報公開条例の一部を改正する条例につきましては、現行、国営企業形態で行われている国有林野事業が、4月1日から国の直営となることで、国営企業がなくなることから、条例中の国営企業にかかる部分について所要の改正を行うものであります。

議案第17号の小松島市道路占用料条例の一部を改正する条例につきましては、道路法施行令の一部改正により、条例中の引用規定にずれが生じますので、所要の改正を行うとともに、道路の占用料の月割り・日割り計算にかかる規定を整理するための改正を行うものであります。

議案第18号から議案第28号まではいずれも、地域主権改革一括法施行を受けた条例整備にかかる議案であります。従来、国の法令で定められておりました施設・公物の設置管理等に関する基準の一部が、地域主権改革一括法による法改正により、自治体ごとに条例で定める事項とされました。これを受けまして、新規制定あるいは現行条例の一部改正により、所要の条例整備を行うものであります。

議案第29号の小松島市障害程度区分認定審査会の委員の定数等を定める条例等の一部を改正する条例につきましては、障害者自立支援法について、題名の改正等の一部改正が行われるのを受け、同法の規定を引用している4本の条例について、同法の題名にかかる部分を改める等の改正を行うものであります。

議案第30号の工事請負契約の変更につきましては、市防災行政無線整備工事について、昨年10月31日公表の県の津波浸水想定を受け、拡声棟の設置位置等に関し、市民の方々との協議等に日数を要しますことから、工期を延伸するための契約変更を行うに当たり、議会の議決を求めるものであります。

議案第31号から議案第34号までの工事請負契約の変更につきましては、金磯南雨水ポンプ場建設工事及び関係設備の3プラント工事について、耐津波対策に伴う設計及び施工に変更が生じたこと、また、それにより、建屋工事と各プラント工事との取り合い調整が必要となったことなどから、それぞれ工期を延伸するための契約変更を行うに当たり、議会の議決を求めるものであります。

議案第35号の市道の路線の認定につきましては、現在、県が修繕工事を行っております金磯町字土手町の約160メートルの路線が、工事終了後、市に移管されますことから、新たに市道として認定するに当たり、議会の議決を求めるものであります。

報告第1号の専決処分の報告につきましては、市葬斎場のドアガラスが損壊された事件について、専決処分により、相手方との間で損害賠償に関する和解を行いましたので、地方自治法の規定により議会に報告するものであります。

以上、本日提案いたしました議案及び報告につきまして、その概要を説明させていただきました。各提出議案について、よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

報道陣の皆様方におかれましても、適切な報道をお願い申し上げますとともに、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようによろしくお願いを申し上げます。
以上、初めて市長職という重責を担うに当たり、広く皆様方に私の心境なり決意の一端を申し述べさせていただきました。市民が夢を持てる、住んでよかった小松島を目指してまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。

小松島市の明るい未来に向けて全身全霊、邁進してまいりますので、議員各位、そして市民の皆様におかれましては、今後一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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