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平成26年9月定例会議 市長の議案説明

平成26年9月定例会議

議員各位におかれましては、先の臨時会議に引き続き、公私ともご多忙の中、9月定例会議にご参集いただきまして、厚くお礼申し上げます。

はじめに、平成25年度決算を踏まえました今後の財政運営について申し上げます。

平成25年度普通会計の決算につきましては、4千9百70万3千円の実質収支黒字となりまして、財政調整基金、並びに減債基金を併せ、平成25年度末で28億3千912万円にまで積み立てることができました。

これは、地方交付税総額が前年以上に確保されたことをはじめ、国の要請に準拠した特別職・一般職の給与カットや、過去の地方債の償還終了等による公債費の縮減などが、主な要因であります。

また、事業実施にあたり、地域の元気臨時交付金等の財源を効果的に活用したことによる起債発行額の抑制や、費用対効果を意識した事務執行など、継続的に取り組んできた効率的な財政運営の成果であると考えております。

しかしながら、先の臨時会議で承認いただいた南部地域統合中学校建設工事や、今後予定している葬斎場建設事業等の大型事業を着実に実施し、突発的な財政需要にも対応していくためには、国の予算編成や地方交付税の推移等、地方財政に関する動向を分析しつつ、計画的な基金積み立てを実施し、さらなる財政基盤の安定化をはかる必要があると考えておりますので、議員各位におかれましては、ご理解、ご協力をお願いいたします。

つづきまして、本市が現在推進いたしております主な取り組み等につきまして、ご報告させていただきます。

まず、坂野中学校・立江中学校に代わる南部地域統合中学校の校名につきまして、4月から5月末までの間、公募を行い、総数373票、151種類ものご意見をいただきました。

新中学校準備委員会及び定例教育委員会での厳正なる協議の結果、「小松島南中学校」と決定いたしましたことを、この場をお借りして市民の皆様へご報告をさせていただきます。

選定理由は、校名から小松島市の南部地域に位置する学校であることがわかること。また、子どもたちが読みやすく、書きやすく、地域内外の市民に永く愛され、親しみやすい校名であることでございます。

小松島南中学校の平成28年4月開校に向けて、今後も鋭意準備をすすめてまいります。

続いて、防災・減災対策についてであります。

南海トラフ地震等の大規模災害に備えるため、10月5日に立江小学校を主会場とした総合防災訓練を実施することを決定し、現在、様々な関係機関との間で協議を重ねているところであります。

今回は津波からの避難訓練、災害対策本部設置・運営訓練及び情報通信訓練など、より実践的な訓練を実施することとしておりまして、災害発生時においても冷静かつ迅速に行動し、被害を最小限に食い止められるよう、訓練内容の充実を図ってまいりたいと考えております。

続いて、津波避難施設の整備でございます。

津波避難困難地域の解消に向け、小松島ニュータウン地区において、盛土構造の津波避難施設の整備を進めております。

現在、実施設計に着手したところでございますが、平時における利便性や、維持管理を含めた費用対効果等も勘案しつつ、内容を検討してまいりたいと考えております。

続いて、雨水排水対策についてであります。

公共下水道事業として平成21年度より取り組んでおります「金磯地区下水道総合浸水対策緊急事業」につきましては、基幹施設であります金磯南雨水ポンプ場が完成し、8月1日より正式に供用を開始いたしました。

平成16年に本市に大きな被害をもたらした台風23号での金磯地区の浸水状況を鑑みると、今年8月の台風12号、11号の大雨に対しては、雨水ポンプ場整備の効果があったものと考えております。

関係各位のご協力・ご尽力に対しまして、この場をお借りして、改めてお礼を申し上げます。

今後は、金磯南雨水ポンプ場への導水施設である幹線函渠に接続する枝線水路の整備をすすめるとともに、川北地区では、小松島雨水ポンプ場の集水区域拡大をはかってまいります。

続いて、災害時におけるライフラインの確保についてであります。

上水道は、欠かすことのできないライフラインであるとの認識から、南海トラフ地震への早急な対応を推進しております。

今年度は地震発生時に田浦配水池から水の流出を防ぐための、緊急遮断弁設置工事を8月末に発注いたしました。

その他の基幹管路等につきましても、国の補助事業を活用し、年次計画のもと耐震化を推進し、災害時にもサービスを持続できる「強靭な水道」を目指してまいります。

続いて、消防車両の更新についてであります。

本市では、様々な火災現場に対応するため、ポンプ自動車をはじめ、はしご車や化学消防車など、数多くの消防車両を本部及び分団に配備しております。

これらの車両については、計画的に新型車両へ更新を行うこととしており、補正予算に計上しております水槽付消防ポンプ自動車の更新をはじめ、消防力の維持・強化をはかってまいりたいと考えております。

続いて、四国横断自動車道の進捗状況等につきまして、概要をご報告させていただきます。

四国横断自動車道につきましては、小松島‐阿南間で、地権者の方々や地元関係者のご協力により、順調に用地買収が進んでおり、工事の進捗について申し上げますと、前原地区・田浦地区ではボックス工事、盛土工事等の改良工事が進められております。

田野地区では、延長約642メートルの田野トンネルが9月中に全線貫通予定であり、立江・櫛渕地区では、地盤改良の工事等が進められているところであります。

小松島‐徳島東間についても、今年6月から江田地区の用地買収に着手し、中田地区についても、用地測量及び土地物件調査に着手したところであります。

今後におきましても、四国横断自動車道の早期の完成が図られるよう国・県等の関係機関並びに地域の皆様と連携しつつ、周辺対策事業を推進してまいります。

主な事業の進捗状況等は、以上のとおりであります。

本定例会議には、平成25年度決算認定にかかる議案、平成26年度補正予算案、条例議案等、議案18件、及び報告7件を提出いたしております。なお、会議期間中に追加予定の議案もございますので、あらかじめご了承をいただきたいと存じます。

議案第53号から議案第60号までの平成25年度小松島市一般会計歳入歳出決算及び各特別会計歳入歳出決算の認定につきましては、平成25年度の小松島市一般会計及び各特別会計の決算が確定いたしましたので、その結果に監査委員の意見を付し、議会の認定をお願いするものであります。

議案第61号及び議案第62号の平成25年度小松島市水道事業会計決算及び自動車運送事業会計決算の認定につきましては、平成25年度における両企業会計の決算が確定いたしましたので、その結果に監査委員の意見を付し、議会の認定をお願いするものであります。

議案第63号の平成26年度小松島市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも1億9千5百35万円の追加補正であります。

歳出の主なものといたしましては、普通建設事業費として、水槽付消防ポンプ自動車購入費、ごみ焼却施設整備事業、地域支え合い体制づくり事業、中央会館トイレバリアフリー化工事等について、所要の補正を行っております。

その他といたしましては、先般の台風12号及び11号等の災害対応に関係する諸経費として各排水機場の燃料代、修繕代等の経費、市総合グラウンド防災公園整備事業における基本計画費、新たに定期予防接種の対象として追加された高齢者用肺炎球菌及び乳幼児の水痘に係る予防接種費、放課後児童クラブ開所時間延長支援事業などについて、所要の補正をいたしております。

補正予算の財源といたしましては、地方交付税を一般財源の原資とし、特定財源といたしましては、がんばる地域交付金を中心に事業関連経費の国・県支出金をはじめ、一般コミュニティ助成事業助成金及び適債事業に係る地方債等を計上いたしております。これらによりまして、当初よりの予算総額の累計は148億5千6百35万円となっております。

議案第64号の小松島市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例、議案第69号の小松島市重度心身障害者等に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例、及び議案第70号の小松島市営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、条例中に引用する法律の改正に伴い、関連する条文を改正するものであります。

議案第65号の小松島市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例、議案第66号の小松島市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例、及び議案第67号の小松島市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例までの議案につきましては、いわゆる子ども・子育て3法に基づき、各事業の実施にあたり、事業者が遵守すべき設備及び運営に関する基準について、新たに条例を定めるものであります。

議案第68号の小松島市保育の必要性に係る認定の基準に関する条例につきましては、保育給付の支給認定に関し、客観的な認定の基準を定めるものであります。

報告第13号の平成25年度小松島市健全化判断比率の報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、財政の健全度の判断指標となる健全化判断比率につきまして、監査委員の意見を付して報告するものであります。

報告第14号から報告第16号までの平成25年度小松島市公共下水道事業、水道事業及び自動車運送事業の資金不足比率の報告につきましては、同じく地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、各事業の資金の不足比率に監査委員の意見を付して報告するものであります。

報告第17号の平成25年度小松島市土地開発公社決算の報告につきましては、小松島市土地開発公社より、平成25年度の決算書が提出されましたので、地方自治法の定めるところにより報告するものであります。

報告第18号の小松島市新型インフルエンザ等対策行動計画につきましては、新型インフルエンザ等対策行動計画を作成しましたので、報告するものであります。

報告第19号の損害賠償額の決定の報告につきましては、平成25年7月9日に発生いたしました環境衛生センターのトラックと、タクシーの接触事故について、損害賠償額が決定いたしましたので、報告するものであります。

以上、本日提案いたしました議案及び報告案件につきまして、概要をご説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

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