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平成27年9月定例会議(平成27年9月4日)

市長の議案説明

議員各位におかれましては、公私ともご多忙の中、9月定例会議にご参集いただきまして、厚くお礼申し上げます。

はじめに、平成26年度決算を踏まえました今後の財政運営について申し上げます。

平成26年度普通会計の決算につきましては、国家公務員に準拠し、平成25年度に実施しておりました職員給与カットの終了や、各特別会計への繰出金の増額など、歳出増に繋がる様々な要因はございましたが、集中改革プラン(第二幕)に基づき、歳入歳出にわたる行財政改革を推進してきた結果、6千94万6千円の実質収支黒字を計上できたことに加えて、財政調整基金、並びに減債基金を併せ、平成26年度末で30億1千186万円にまで積み立てることができました。

しかしながら、本年度は南部地域統合新中学校建設事業をはじめとした、過去最大規模の投資的事業を行うことに伴い、一定額を財政調整基金より取り崩すことが見込まれております。

また、今後においても葬斎場建設事業、市総合グラウンド整備事業、庁舎耐震化事業など、多岐にわたる大型事業を着実に実施していくためには、人口減少社会を踏まえた行政改革への取り組みを推進しつつ、財政収支の均衡を恒常的なものにしていくとともに、中長期的な視点に立った効果的・効率的な財政運営を行う必要があると認識しております。

議員各位におかれましては、ご理解、ご協力をお願いいたします。

続きまして、本市が現在推進いたしております主な取り組み等につきまして、ご報告させていただきます。

まずは、地方創生に向けた取り組みについてであります。

地方創生に向けては、これまで2回の有識者会議を開催しており、現在は計画策定の基礎資料とするため、市民2千人を対象としたアンケートを送付している状況でございますが、今後も引き続き、各分野の委員の様々なご意見を踏まえ、本市の人口減少・地域活性化対策としての小松島市人口ビジョン並びに、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定を進めてまいります。

次に、南部地域統合新中学校についてであります。

新中学校の校舎新築工事について、先月末には3階までのコンクリート打設が完了し、現在4階部分の工事に取り掛かっております。

敷地内の水路付替工事は、11月末までには竣工予定であり、国道55号バイパスの法面工事につきましては、先月27日には請負業者も決定いたしました。

グラウンド整備につきましては、今月には防球ネット工事に着手する予定であり、市立体育館の代替駐車場が今月上旬には使用可能となることから、その他の外構工事につきましても順次整備を図り、平成28年度の開校に向けて、着実に事業を進めてまいります。

次に、本市の就学前教育・保育についてであります。

本年4月から、新制度に基づく「子ども・子育て支援事業計画」がスタートしております。

この計画に基づく施策の重要な柱であります、就学前教育・保育の提供体制につきまして、本市の保育所、幼稚園の現状分析を実施し、幼保施設の統廃合及び認定こども園を含めた施設の適正配置等を「小松島市の就学前教育・保育のあり方」として取りまとめました。

今後は、この方針に沿って、就学前教育・保育を進めてまいりたいと考えております。

続いて、雨水・浸水対策についてであります。

浸水対策につきましては、公共下水道事業により、平成26年度までに金磯南雨水ポンプ場が完成しましたが、引き続き浸水解消地域の拡大を図るため、事業認可期間を今年度から平成31年度末まで5年間延伸したところであります。

現在は川北地区の中田町字浜田において雨水幹線へ繋がる枝線水路の整備工事に向けた準備をすすめております。

続いて、河川整備による治水対策につきましては、徳島県により田浦町西原地区の勝浦川漏水対策工事のほか、立江川、恩山寺谷川で護岸整備工事、芝生川では昨年の台風で被災した護岸の復旧工事が実施されております。

また、和田島町の坂野海岸では大型突堤の整備、今津坂野地区で海岸堤防の補強工事が行われております。

河川・海岸事業とも、事業者である徳島県と連携・協力し、市民生活の安全・安心を確保してまいります。

続いて、四国横断自動車道についてであります。

国が整備をすすめております四国横断自動車道の小松島-阿南間につきましては、地権者の方々や地元関係者のご協力により用地買収が進んでおり、本市区間における用地取得率は9割を超えております。

工事の進捗につきましては、各地区とも、本格的に整備が行われており、前原地区につきましては、コンクリートボックス工事に引き続き、盛土等の改良工事のほか、インターチェンジのランプ橋下部工事、JR牟岐線から国道55号間の江田高架橋下部工事が行われており、小松島インターチェンジと国道55号を結ぶアクセス道路の建設にも着手する予定であります。

田浦地区・新居見地区につきましては、コンクリートボックス等の改良工事が進められ、田野地区につきましては恩山寺第一トンネル工事の発注を終え、昨年貫通した田野トンネルと恩山寺第一トンネルをつなぐ、西(にしの)溜池(ためいけ)橋(ばし)の下部工事も行われる予定であります。

立江・櫛渕地区におきましては、盛土等の改良工事、櫛渕川を跨ぐ立江橋の下部工事等が行われており、延長約954メートルの立江トンネルにつきましても工事が順調に進んでおります。

小松島-徳島東間については、江田地区における用地取得率は8割を超えており、中田地区につきましても、用地買収等に向け、土地建物等の調査が行われているところであります。

今後におきましても、四国横断自動車道の早期の完成が図られるよう、国・徳島県をはじめとする関係機関、地域の皆様と連携を深めながら、本市としても、積極的に協力してまいります。

市による周辺対策事業につきましては、江田地区では市道江田9号線道路工事や中央幹線排水路の整備に向けた設計に着手したところであります。

そのほか、前原地区では市道幹線南小松島田浦線の改良における用地取得に取り組むとともに、田浦地区・新居見地区を結ぶ市道田浦43号線の設計を行う予定であります。

次に、市内の県道整備についてであります。

四国横断自動車道小松島インターチェンジへのアクセス道路や中心市街地の生活道路としての機能を担う県道・小松島港線につきましては、用地取得率が8割を超え、順次、整備工事が行われているところであります。

県道・小松島佐那河内線につきましては、児安小学校周辺から西側約600メートルを事業区間として、歩道整備が図られているところであり、約180メートル区間については、今月より供用を開始しているところであります。

都市計画道路・芝生日ノ峰線においては引き続き整備工事が行われており、早期の完成にむけ、今後も徳島県と連携してまいります。

次に、都市計画についてであります。

昨年度より取り組んでおります市街化区域の用途地域の見直しにつきましては、今年度中の都市計画決定に向け、検討作業を進めております。

また、小松島市みどりの基本計画策定事業につきましては、関係する様々な分野の有識者や、市民の代表者で構成される策定市民会議を立ち上げ、6月に第1回の会議を開催したところであります。

今後は、策定市民会議に加え、市民アンケートやパブリックコメントを通じ、皆様からご意見をいただきながら、みどりや公園が、市民生活に憩いや安らぎ、また安心・安全を提供できる生活空間となるよう、計画の策定に取り組んでまいります。

次に、一般廃棄物の収集についてであります。

家庭ごみの収集につきまして、6月から資源ごみのうち、ビン・ガラス類の収集運搬業務を民間委託したほか、7月からは、市民の皆さまからご要望の多かった粗大ごみの戸別収集につきまして、事前申し込みによる地区別回収に順次、取り組んでおるところでございます。

今後も皆様のご協力のもと、ごみ分別の徹底とごみの減量化、リサイクルの推進に努め、循環型都市の構築に努めてまいります。

本市の主な取り組み及び事業の進捗状況等は、以上のとおりであります。

本定例会議には、平成26年度決算認定にかかる議案、平成27年度補正予算案、条例議案等、議案20件、及び報告6件を提出いたしております。

なお、会議期間中に追加予定の議案もございますので、あらかじめご了承をいただきたいと存じます。

議案第61号から議案第68号までの平成26年度小松島市一般会計及び各特別会計の決算の認定につきましては、平成26年度の決算が確定いたしましたので、その結果に監査委員の意見を付し、議会の認定をお願いするものであります。

議案第69号の平成26年度小松島市水道事業会計決算及び議案第70号の小松島市自動車運送事業会計決算の認定につきましては、平成26年度における両企業会計の決算が確定いたしましたので、その結果に監査委員の意見を付し、議会の認定をお願いするものであります。

議案第71号の平成27年度小松島市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも3億3千2万8千円の追加補正であります。

歳出の主なものといたしましては、普通建設事業費として、老朽化が進んでいるはしご付消防自動車の更新に係る車両購入費をはじめ、地域農業振興事業、南小松島第三学童保育クラブ整備事業、目佐用水路浚渫事業等について所要の補正を行っております。

その他といたしましては、放課後児童健全育成事業、生物多様性農業推進事業、道徳教育実践教育事業などについて、所要の補正をいたしております。

補正予算の財源といたしましては、地方交付税を一般財源の原資とし、特定財源といたしましては、事業関連経費の国・県支出金をはじめ、市町村振興協会助成金や目佐用水路浚渫業務負担金、及び、適債事業に係る地方債等を計上いたしております。これらによりまして、当初よりの予算総額の累計は172億1千3百2万8千円となっております。

議案第72号の平成27年度小松島市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも、367万2千円の追加補正でありまして、マイナンバー制度導入に対応する後期高齢者システムの改修費に所要の補正をするものであります。

議案第73号の平成27年度小松島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも、246万5千円の追加補正でありまして、高額療養費支給管理システムの改修費に所要の補正をするものであります。

議案第74号の小松島市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例及び議案第75号の小松島市職員の再任用に関する条例の一部を改正する条例につきましては、条例中に引用する法律の改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第76号の小松島市個人情報保護条例の一部を改正する条例及び議案第77号の小松島市情報公開・個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例につきましては、本年10月からマイナンバー制度が開始されることに伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第78号の小松島市事務手数料条例の一部を改正する条例につきましては、マイナンバーが記された通知カード及び個人番号カードを再交付する場合の手数料を定めるものであります。

議案第79号の訴えの提起につきましては、有限会社小松島リサイクルセンターに対する債権について、関係者に保証債務の履行を求める訴えを提起するものであります。

議案第80号の市道の路線の認定につきましては、田浦44号線を新たに認定することについて、議会の議決を求めるものであります。

報告第11号の平成26年度小松島市健全化判断比率の報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、財政の健全度の判断指標となる健全化判断比率につきまして、監査委員の意見を付して報告するものであります。

報告第12号から報告第14号までの平成26年度小松島市公共下水道事業、水道事業及び自動車運送事業の資金不足比率の報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、各事業の資金の不足比率に監査委員の意見を付して報告するものであります。

報告第15号の平成26年度小松島市土地開発公社決算の報告につきましては、小松島市土地開発公社より、平成26年度の決算書が提出されましたので、地方自治法の定めるところにより報告するものであります。

報告第16号の損害賠償額の決定の報告につきましては、市道立江31号線の舗装の瑕疵により発生した物損事故につきまして、損害賠償額が決定いたしましたので、報告するものであります。

以上、本日提案いたしました議案及び報告案件につきまして、概要をご説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

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