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平成29年12月定例会議 市長の議案説明

議員各位におかれましては、公私ともご多忙の中、12月定例会議にご参集いただきまして、厚く御礼申し上げます。

議案の説明に先立ちまして、本市の現在の取り組み等について、述べさせていただきます。


防災対策についてであります。

去る10月14日、市民の方々の防災意識の高揚等を目的に、北小松島小学校を会場として小松島市総合防災訓練を実施いたしました。

当日は、北小松島小学校の児童や地域住民の方々など、630名余りのご参加をいただき、津波の発生を想定した避難訓練や、要救助者の救出体験、火災発生時の煙体験等を行っていただきました。また、徳島県消防防災航空隊からは、ヘリコプターを使って避難者役の隊員を校舎屋上から救助する訓練が披露され、ご参加いただいた皆様に、実際の災害時に近い救助の様子を見学いただく貴重な機会とすることができました。

本市といたしましては、今後ともこうした取り組みを継続し、発災時、市民の皆様や各団体・企業、関係機関等とともに的確な行動がとれるよう、訓練を重ねてまいる考えであります。


徳島赤十字病院の西棟完成に関してであります。

同病院は、高度救命救急センター等を有し、本市にとどまらず、南部圏域の医療において大変重要な役割を担っているところ、昨年3月からは、さらなる医療機能の充実のため、日帰り手術センターを核とした西棟の建設を進められておりました。その西棟が先日、無事完成し、11月27日より、新たな診療をスタートされました。今後、本市や南部圏域の医療環境のさらなる充実が期待されるところであり、本市といたしましても、大変喜ばしく感じる次第であります。

この西棟には、屋上につながる屋外避難階段が設置されており、津波被害の際、約1千人の一時避難スペースとして利用できる構造となっております。徳島赤十字病院とは、この屋上を地域住民の方々の一時避難場所として利用させていただくための協定の締結に向けた手続を進めております。


財政状況についてであります。

本市は、平成23年度に黒字決算に転じて以降、財政調整基金や減債基金の積立てにも努め、財政の健全性や安定性を示す指標も向上し、一定程度の改善が図られてきました。

しかし、一般財源として、市税と並び本市の財源の柱である地方交付税については、6月定例会議でご説明しましたように、普通交付税の錯誤による返還措置等の影響から大幅な減額となる見込みであります。

このような状況ではありますが、市政発展のためには、日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業、南部地域活性化に向けた取り組み、幹線月ノ輪金磯線拡幅等整備事業などの大型建設事業を推進していかなければならないものと考えております。

新年度予算の編成にあたっては、以上の観点から引き続き行財政改革に取り組むとともに、これまでの施策の検証や費用対効果を再検討し、議会の事務事業評価意見書も参酌しつつ、緊急性や事業効果を見極めたうえで、施策に優先順位を付けて行うよう、各担当に指示したところであります。

今後とも、市民生活の安全、安心、信頼を確保すべく、長期的に持続可能な行財政運営に取り組んでまいります。 


それでは、本日提出しております議案等につきまして、概要をご説明いたします。提出議案は、予算案5件、条例議案6件、単行議案5件の計16議案及び報告4件であります。なお、会議期間中に追加予定の議案もございますので、あらかじめご了承をいただきたいと存じます。


議案第86号の平成29年度小松島市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出とも7億8千559万2千円の追加補正等であります。

歳出の主なものについて、概略をご説明いたします。

義務的経費といたしましては、人件費では、当初予算計上後における配置転換及び平成29年度の人事院勧告等に準じて、職員給与費の増減について、それぞれの費目に所要の措置を講じております。

扶助費では、障がい福祉サービス事業及び生活保護事業に所要の補正をいたしております。

普通建設事業では、単独事業として、新たな起債メニューを活用いたしまして、旧立江中学校、旧坂野中学校校舎の解体工事等を実施するための「幼稚園・小中学校施設整備事業」や、北小松島公民館改修工事に係る事業費等に所要の補正をいたしております。

その他経費といたしまして、繰出金では、後期高齢者医療特別会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、公共下水道事業特別会計の補正にあわせ、所要の措置をいたしております。

これらの歳出に充てます財源につきましては、地方交付税を一般財源の原資とし、特定財源には、国・県支出金、地方債等を計上いたしております。

これらによりまして、当初からの累計予算額は164億7千729万5千円となっております。


議案第87号の平成29年度小松島市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも209万6千円の追加補正でありまして、人件費等に所要の補正をするものであります。


議案第88号の平成29年度小松島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも1億2千860万6千円の追加補正でありまして、療養給付費等の保険給付費にかかる経費を計上したほか、人件費等に所要の補正をするものであります。


議案第89号の平成29年度小松島市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも1億2千437万6千円の追加補正でありまして、人件費及び保険給付費等に所要の補正をするものであります。


議案第90号の平成29年度小松島市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも854万9千円の追加補正でありまして、人件費及び公債費に所要の補正をするものであります。


議案第91号の小松島市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例、議案第92号の小松島市長,副市長及び教育長の給与条例の一部を改正する条例につきましては、人事院勧告に準じて、期末手当の支給月数を0.05箇月分増とするものであります。


議案第93号の小松島市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例につきましては、人事院勧告に基づき、給料表の一部を増額改定するほか、期末手当の支給月数を0.05箇月分増とするものであります。


議案第94号の小松島市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、人事院勧告等に基づき、若年層を中心に給料表を増額改定するほか、勤勉手当の支給月数を0.1箇月分増とするものであります。


議案第95号の小松島市介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、介護保険法に基づく質問調査権の対象範囲の拡大に伴い、同調査権違反の罰則規定の対象範囲を拡大する等の改正を行うものであります。


議案第96号の小松島市営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、公営住宅法の改正に伴う関係政省令の改正により、引用条文にいわゆる条ずれが生じているため、所要の改正を行うものであります。


議案第97号の徳島県市町村総合事務組合規約の変更につきましては、公務災害補償等に係る事務の共同処理団体の追加等を行う規約の変更に際し、関係団体の協議に必要となります議会の議決を求めるものであります。


議案第98号の訴えの提起につきましては、本市が貸し付けた住宅新築資金等貸付金に関して、徳島地方裁判所に主債務者及び連帯保証人を被告として貸金の返還等を求める訴えを提起することについて、議会の議決を求めるものであります。


議案第99号の訴えの提起につきましては、本市が貸し付けた住宅新築資金等貸付金に関して、徳島簡易裁判所に主債務者の相続人を被告として貸金の返還を求める訴えを提起することについて、議会の議決を求めるものであります。


議案第100号の財産の取得につきましては、日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業に必要な土地を取得することについて、予定価格及び面積が議会の議決に付すべき財産の取得又は処分に関する条例第2条に該当することから、議会の議決を求めるものであります。


議案第101号の市道路線の変更につきましては、金磯8号線、同9号線及び日開野27号線において、道路改良工事等による起終点の変更等を行うことについて、議会の議決を求めるものであります。


報告第18号の専決処分の報告、平成29年度小松島市一般会計補正予算(第3号)につきましては、10月22日執行の衆議院議員総選挙にかかる経費について、歳入歳出とも1千890万6千円の追加補正を専決処分により行いましたので、報告するものであります。


報告第19号及び報告第20号の、専決処分による損害賠償額の決定の報告につきましては、公用車運転中に発生した事故につきまして、その損害賠償の額を専決処分により決定いたしましたので、議会に報告するものであります。


報告第21号の専決処分による損害賠償額の決定の報告につきましては、市内在住の男性が運転する自動車のハンドルが、市道に生じていた穴によって損傷した事故につきまして、その損害賠償の額を専決処分により決定いたしましたので、議会に報告するものであります。


 

以上、本日提案いたしました議案につきまして概要説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

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