木造家屋の火災は、平均すると全焼にいたるまで20分程度です。火災の燃焼がどれくらいの時期までが初期消火が可能かを見極めるものまた難しいことです。
一般に初期消火の可能なのは、天井に火がまわるまでといわれております。
天井に火がまわるまでが、初期消火の限界と考えて、天井に火がまわれば、現場に到着する消防隊にまかせてください。
また、大声で周りの人に火災であることを知らせることも大切です。一人での消火活動を考えずにみんなで協力をすることも大切です。
時間で見る火災の成長
初期消火の時期
出火してから2分前後で壁板、ふすま、障子などの立ち上がり面に燃え移ります。
消防隊による消火活動
天井に燃え移るまでに約2分から3分。出火の場所や状態によってはもっと早いです。
消防隊による活動
約5分後には、隣室各部屋へ延焼。火は2階の天井へ(約7分)。全焼まで約20分です。
消火器の種類と操作
消火器の種類
消火器には、強化液消火器、粉末消火器、機械泡消火器、二酸化炭素消火器などの種類がありますが、強化液・粉末・機械泡消火器が一般的です。消火器は火災に適応したものをえらぶのが大切で、消火器には適応する火災の種類を示すラベルが貼ってあります。通常家庭におかれるのは粉末消火器で、普通火災・油火災・電気火災のどれにも対応するため、白・黄・青の3つのラベルが表示されています。
白
普通火災(木材、紙、布などが燃える火災)
黄
油火災(灯油、ガソリンなどが燃える火災)
青
電気火災(電気設備や器具などが燃える火災)
消火器の操作について
おちついて、できるだけ火に近づいて、燃えているものに対して直接噴射し、ほうきで掃くようにノズルを動かすのがコツです。完全に火が消えるまで気をぬかないように!
1.あわてずに消火器上部の安全ピンを抜き燃えている物に近づく。(およそ2mから5m)
2. ホース引き抜き、ノズルを火元に向ける。
3.レバーを強くにぎり、炎・煙に惑わされず燃えている物に直接放射する。
消火器の日常点検
消火器の処分
容器に傷や錆のある古くなった消火器は破裂するおそれがあり大変危険です。
不法に投棄したり、消火薬剤を放出しないでください。もちろん消火訓練などでも使用してはいけません。
消火器を処分する場合は必ず専門の業者に依頼しましょう。