議案の説明に先立ち一言申し上げます。

　去る7月25日、小松島市内で初めて新型コロナウイルス感染症の感染者が確認され、同27日にも1名の感染者発生が確認されました。まずはじめに、感染された方々の1日も早いご回復をお祈り申し上げます。

　本市では、このたびの市内感染者の発生を受け、昨日までに3回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、今後の感染拡大を防止するため、とり得る対策に最優先で取り組むことを確認いたしました。

　その中でも特に重要となりますのが、市民の皆様への迅速・正確な情報提供であります。徳島県をはじめとした関係機関と緊密に連携を図りながら、速やかな状況把握に努め、今後も適時適切に市民の皆様への情報発信を行ってまいります。

　市民の皆様におかれましては、正確な情報に基づいた冷静な行動をお願いいたしますとともに、引き続き、「新しい生活様式」の徹底をはじめとした感染拡大防止策にご協力いただきますようお願い申し上げます。

　本市といたしましても、現在、先の6月定例会議でご承認いただきました補正予算を速やかに執行し、新型コロナウイルス感染症対策を進めているところであります。本臨時会議にも、追加の対策費用を盛り込んだ補正予算議案を提出しておりますが、今後とも、市内の実情の的確な把握に努め、効果的な対策を講じてまいる考えでありますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

　それでは、議案の説明に移らせていただきます。

　議員の皆様におかれましては、ご多忙の中にもかかわりませず、令和2年第5回臨時会議にご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。

　本臨時会議に付議いたしました事件は、予算議案2件、条例議案1件、単行議案1件の計4件となっております。それぞれの議案の概要を説明させていただきます。

　議案第78号の令和2年度小松島市一般会計補正予算（第4号）につきましては、歳入歳出とも2千631万7千円の追加補正であります。主な内容といたしましては、路線バスで通学している南小松島小学校の児童の通学時における3密回避を目的としたスクールバス運行にかかる業務委託料をはじめ、新型コロナウイルス感染症対策のための費用として所要の補正を行うものとなっております。また、市の防災力向上に向けた取り組みとしまして、職員の防災士資格取得に係る費用等についても予算措置を講じております。

　議案第79号の令和2年度小松島市競輪事業特別会計補正予算（第1号）につきましては、走路及び関連施設整備工事の発注に際して、工期の設定において年度を跨ぐこととなることに伴い、工事予算の一部について、新たに令和3年度を期間とする債務負担行為を定めるものであります。

　議案第80号の小松島市事務分掌組織条例の一部を改正する条例につきましては、市政の重点事項であります防災・危機管理に関し、南海トラフ巨大地震や、先日も各地で発生した豪雨災害、そして、各地で新たな感染確認が相次いでいる新型コロナウイルス感染症への対策を、迅速かつ的確に推進していくための体制整備としまして、現在、総務部内に置いております危機管理部門を独立させた「危機管理部」を新設し、機能強化を図るとともに、産業振興と都市基盤整備の充実・強化を図るため、現行の産業建設部を「産業振興部」と「都市整備部」に再編するための改正を行うものであります。

　議案第81号の財産の取得につきましては、学校における高速大容量の通信ネットワーク環境と、児童生徒向けの1人1台端末を一体的に整備する「GIGAスクール構想」の実現に向け、本市の小中学校における校内LANの整備のため、通信機器一式を購入することについて、議会の議決を求めるものであります。

　以上、各議案につきまして、概要説明いたしました。よろしくご審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。