HOME観光・文化・スポーツ文化財立火(たてび)吹筒花火の無形民俗文化財指定(小松島市)について

立火(たてび)吹筒花火の無形民俗文化財指定(小松島市)について

平成25年7月1日 立火(たてび)吹筒花火が小松島市無形民俗文化財に指定されました

立火(たてび)吹筒花火

吹筒花火は、火薬を詰めた竹筒を約7mのほたてに取り付け、その竹筒の先から火の粉が飛び散る花火です。
立江八幡神社は阿波花火発祥の地と言われており、小松島市が花火の産地となる所以ともいわれています。立江の花火は他と異なり花火を娯楽としてだけでなく、八幡神社に奉納する奉納煙火でもあります。奉納煙火は、江戸時代より毎年9月に神事として、五穀豊穣や家内安全・災難方除を祈念し、盛んに執り行われてきました。
立江では、吹筒花火を「立つ火」と書いて「たてび」と呼び、花火は「たく」と、焚く台を「炎が立」と書いて「ほたて」と呼びます。「練り込み」は、祭礼の当日地区の古老が歌う伊勢節と共に拍子木を打ち鳴らし鳥居をくぐり社殿でお祓いを受けることで、昔日には、上半身裸になりほたてに立て掛け、はしごによじ登り火の粉を浴び拍子木を打ち鳴らしました。奉納の終わった花火は、見学者が家に持ち帰り、玄関の軒下に取り付け、福を呼び災難を防ぐお守りとされてきました。
歴史的には、信州より天文年間に入部した小笠原氏が、花火の製造技術を氏子に習得させたとことに始まるともいわれています。また、明治期に書かれた秘伝書等が現存しています。
古くは、制作する人たちを組みと称し(矢若組・宮の丁青年部)立江西崎地区・大林・豊浦地区12地区に別れ、各地区青年が何々組と称し、制作し奉納していましたが、火薬の取り締まりが厳しくなると共に伝承者の不足となり組が衰退し、平成元年に有志により煙火保存会が結成され、危険物取り扱いの資格を取得し、安全講習や機会を捉えては制作の勉強会を開催し、後進の指導・育成と花火の伝承に努め今に至っています。

はなび1

はなび2

はなび3

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