HOME市議会議案・議決結果等令和4年6月定例会議 市長の議案説明

令和4年6月定例会議 市長の議案説明

 市長の議案説明その1

 議員各位におかれましては、ご多忙中にもかかわりませず、令和4年6月定例会議にご参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 本定例会議では、まず、令和4年度一般会計補正予算(第1号)案につきまして、「住民税非課税世帯等臨時特別給付金」及び「子育て世帯生活支援特別給付金」に関する二つの給付事業を速やかに実施する必要から、本日の開会日における先議をお願いいたしたく、その他の議案に先駆けて提案させていただきました。

 ただいまより、概要を説明いたしますので、特段のご配意をお願い申し上げます。

 議案第46号の令和4年度小松島市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも1億3千500万円の追加補正であります。

 これは、国による「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」の一環として、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な困難に直面した方々への支援措置の強化として、住民税非課税世帯や低所得の子育て世帯に対して特別給付金を給付することにより、速やかに生活の支援を行うものでございます。

  補正予算の財源といたしましては、その全額に国庫支出金を充当することとしており、これにより、当初からの予算総額の累計は162億8千700万円となっております。

 以上、提案いたしました議案につきまして概要を説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。


市長の議案説明その2

まず、競輪事業についてであります。

 小松島競輪では、かねてからの念願でありましたミッドナイト競輪の自場での実施について、先般、5月23日から25日までの日程で、第1回目となる開催が無事終了いたしました。

 売上げに関しましても、当初予算額の1開催あたり9億円を大幅に上回る約10億7千万円余りを計上いたしました。

 ミッドナイト競輪の実施にあたり、地元協議会をはじめ、議員各位や関係団体の皆様のご尽力、ご協力なくしては実現できなかったものであると、深く感謝いたす次第であります。

 また、本年度からは開催業務の包括委託もスタートしており、開催経費の削減による収益率の増大と、安定した一般会計への繰り出しを両立すべく、現在、盤石な運営体制の構築に向け、鋭意取り組んでいるところでございます。

 今後におきましても、競輪事業を重要な自主財源のひとつとして捉え、競輪業界の趨勢を見極めながら、積極運営に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、新型コロナワクチン接種についてであります。

 新型コロナウイルス感染症につきましては、新規感染者数が全国的に落ち着きを見せる中、経済活動も少しずつではありますが持ち直しの動きも見られます。

 しかしながら、徳島県を含めた一部の地域では、感染の高止まりが続き、楽観視できない状況となっております。

 そのような中、新型コロナワクチン接種について、政府は、高齢者の方ほど重症化しやすく、また、一定の基礎疾患を持つ方についても重症化しやすいという研究報告等を重視し、重症化予防の観点から、4回目の追加接種を実施することを決定しております。

 接種の対象となるのは、新型コロナワクチンの接種をすでに3回受け、4回目の接種を希望する60歳以上の方と18歳以上で基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認める方とし、接種の時期は、3回目の接種から原則5か月以降とされております。

 本市では、今月中旬以降、まずは高齢者施設入所者の方々を対象に追加接種を開始する予定であり、60歳以上の方々につきましては該当となる時期に応じて順次、接種券を発送する予定としております。

 本市といたしましては、引き続き、緊張感をもって基本的な感染予防対策の徹底を図るとともに、関係機関等との連携の下、安全・円滑なワクチン接種を進めてまいる所存であります。

 なお、1・2回目の初回接種、3回目の追加接種がまだお済みでない方につきましては、今後も市内の医療機関で接種していただけますので、感染拡大防止及び重症化予防の観点から、ご検討いただきますようお願いを申し上げます。

 さて、新型コロナウイルスが発生して早くも3年目となります。このコロナ禍により、当たり前と思われてきた常識や価値観は大きく変容し、暮らしや働き方を変えてしまいました。

 私たち地方自治体も例外ではなく、今後は、「コロナとの共生」を主眼に、急激な社会の変化に柔軟に対応し、複雑化する行政課題や多様な行政ニーズに即応していかなくてはならないと考えております。

 直面する人口減少対策や防災対策、学校再編をはじめ、本市の重要施策を着実に推進するため、アフターコロナなどの新たな課題も踏まえながら、私が信条としております「我がまち こまつしまを変えていかなくてはいけない」という、市政運営への強い思いと覚悟のもと、全庁一丸となって、今年度は「小松島市子育て世代応援プロジェクト」など新たな取り組みを含め、本市の強みを最大限に生かし、独自性をもって果敢に挑戦してまいる所存であります。

 徳島小松島港本港地区における、にぎわいづくりに向けた取り組みも、変革が求められる一つであります。

 観光振興については、去る4月23日と5月28日に小松島みなと交流センターkocolo周辺において、ハンドメイド雑貨の販売やフードコーナー等、個性豊かな多数のブースが立ち並ぶ、みなとマルシェを2回開催し、1回目は約1,300人、2回目には約2,800人の来場者が訪れ、大変盛況でありました。

 港のにぎわいを取り戻すべく、引き続きこうしたイベントを継続していくとともに、中心市街地につながる本港地区周辺のにぎわいのある空間の創出と活性化に向け、本年度から進めております「本港地区活性化事業」に力を注いでまいります。

 また、親子が安心して遊べる空間の創出についても重点的に取り組んでまいります。

 市民の憩いの場の一つであります、小松島ステーションパークSL記念広場は、現在、旧国鉄小松島駅跡のメモリアルパークとしてSL車両等を展示しておりますが、供用開始から30年近くが経過していることに伴い、施設の老朽化が進行しております。

 今後、「SL記念広場改修事業」として改修に必要な設計業務に着手し、子どもたちの普段の遊び場としての公園の機能はもちろんのこと、子育て世代をはじめとした市内外の多くの方々から注目され、親しまれる公園施設となるよう、整備を進めてまいります。

 次に、本庁舎1階ロビーのリニューアルについてであります。

 本庁舎1階ロビーにつきましては、市民の皆様や来庁者の方々が快適に過ごせる待合スペースに加え、情報発信の場としての展示・掲示スペースを兼ね備えた拠点となるよう木質化を行い、『“ぬくもり”と“やすらぎ”をもたらす「新たな公共空間」』としてリニューアルいたしました。

 先月17日には、リニューアルセレモニーを開催し、小松島市出身のピアニストであります山本貴子氏によるピアノ演奏や小松島市在住の洋画家であります玉有万範氏による油絵の展示により、セレモニーに花を添えていただきました。

 また、本日より、前衛書家で小松島市文化協会会長でもあります梶川佳奈氏によります書道展を今月17日まで開催しておりますので、市民の皆様並びに議員各位におかれましては、是非、お立ち寄りくださいますようご案内を申し上げます。

 今後における木質化ロビーの利活用といたしましては、市役所の業務として使用する場合のみならず、市民の皆様や団体の方々のイベント開催スペースをはじめ、パーティションを活用した積極的な行政情報の発信など、『新たな公共空間として生まれ変わった市役所の玄関口』となるよう、本市の魅力や情報を内外に発信していく場として活用してまいりますので、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、DX推進に向けた取り組みについてであります。

 本市では、国が示す『自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画』を踏まえ、デジタル技術やデータを活用して、一人ひとりのニーズを満たし、行政サービスのさらなる向上に繋げるため、本年4月より総務部に「DX推進課」を新設しました。

 この秋を目途に「(仮称)小松島市DX推進本部」を立ち上げ、AI、いわゆる人工知能等の積極的な活用や行政サービスのオンライン化など、市民の皆様の利便性を向上させるとともに職員の業務効率化などを全庁横断的かつ戦略的に推進してまいります。

 また、行政手続のデジタル化・オンライン化を実現するための基盤となるマイナンバーカードの普及・取得率向上を目指し、今月30日から本格的に開始される国のマイナポイント事業第2弾を契機とした周知広報や申請サポートを積極的に進めてまいります。

 こうした変革期として動き出した取り組みに加え、先月には、本市にとりまして大変心強いパートナーと新たに二つの連携協定を締結することができました。

 一つ目といたしまして、先月20日、本市と岡田企画株式会社との間で、スポーツによる元気で健康な地域づくりの推進や市民サービスの向上を図ることを目的に、『健康づくり』に関する連携協定を締結いたしました。

 同社は県内各地においてスポーツクラブを運営するほか、各種スポーツ教室の開催や出張運動指導等を行っております。本市小学校においても、体育指導の一環として、児童の体力向上や健康づくりに関してご支援いただいております。

 今後は、同社の知見やノウハウ等によりご助力を頂きながら、子どもの体力向上や市民の皆様の健康増進に関すること、スポーツを通じた地域振興などについて連携して取り組んでまいります。

 二つ目といたしまして、同月26日、本市と徳島赤十字病院との間で、市民福祉の増進、地方創生推進及び市民サービスの向上を図ることを目的に、包括連携協定を締結いたしました。

 ご承知のとおり、徳島赤十字病院は、市民の皆様が安心して暮らせる地域の中核医療機関として地域医療を支えるだけでなく、災害救護や社会福祉事業を展開するなど、地域の福祉、医療の発展等に多大な貢献をしていただいております。

 今後におきましても、今回の包括的な協定締結を契機として、より連携を密にし、双方が有する人的・物的資源を有効に活用することで、安全安心で健康増進のまちづくりを推進してまいります。

 それでは、本日提出いたしました議案及び報告案件につきまして、その概要を説明いたします。

 本定例会議には、先ほど先議により議決を賜りました一般会計補正予算(第1号)を除き、予算議案、条例議案、単行議案の議案5件及び専決処分等報告8件を提出いたしております。

 議案第47号の令和4年度小松島市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出とも1億1千560万円の追加補正であります。

 歳出では、前段申し上げましたが、4回目の新型コロナワクチン接種に要する経費として7千581万3千円を計上したほか、保育所や認定こども園、幼稚園といった未就学児が利用する施設に対する新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に要する費用として1千687万9千円、原油価格の高騰に伴うゴミ袋調達に要する追加費用として520万円などを計上いたしております。

 補正予算の財源といたしましては、特定財源であります事業関連経費の国や県からの支出金を中心に、不足する財源については、地方交付税等を計上することで編成いたしております。

 議案第48号の小松島市消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例につきましては、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律の一部改正に伴い、消防団員等に係る傷病補償年金等を受ける権利を担保として提供することができる例外規定を削除するものであります。

 議案第49号の小松島市介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により収入の減少が見込まれる場合等における第1号被保険者介護保険料の減免措置を1年間延長するための改正を行うものであります。

 議案第50号の徳島県市町村総合事務組合規約の変更につきましては、同組合を組織する地方公共団体の一つが解散したことから、同団体を規約から削除する旨の規約の変更に際し、関係団体の協議に必要となります議会の議決を求めるものであります。

 議案第51号の工事請負契約の変更につきましては、令和3年第1回臨時会議においてお認めをいただいております、「和田島ポンプ場建設工事その2」において、請負契約金額を変更する必要が生じましたことから、変更契約を行うにあたっての議会の議決を求めるものであります。

 報告第2号の専決処分の報告、小松島市市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例につきましては、令和4年度税制改正に係る地方税法等の一部改正に伴い、長引くコロナ禍からの景気回復に万全を期すための激変緩和措置として、令和4年度分の固定資産税において、商業地等に係る課税標準額の上昇幅を抑制する等の改正を、3月31日付けで専決処分により行いましたので、議会に報告するものであります。

 報告第3号の専決処分の報告、小松島市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、令和4年度税制改正に伴い、国民健康保険税の課税限度額の引き上げ等の改正を、3月31日付けで専決処分により行いましたので、議会に報告するものであります。

 報告第4号の専決処分による損害賠償額の決定の報告につきましては、市道の陥没により発生した物損事故につきまして、その損害賠償の額を専決処分により決定いたしましたので、議会に報告するものであります。

 報告第5号の令和3年度小松島市一般会計繰越明許費の繰越報告につきましては、事業費における翌年度繰越額が確定いたしましたので、報告するものであります。

 報告第6号の令和3年度小松島市一般会計事故繰越しの繰越報告につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による部品調達の遅れに伴い年度内での納期に間に合わなかったほか、各種会議の開催が困難になったなどの理由により、やむを得ない措置として、6つの事業について令和4年度へ予算繰り越しを行いましたので、報告するものであります。

 報告第7号の令和3年度小松島市下水道事業会計予算の繰越報告及び報告第8号の令和3年度小松島市水道事業会計予算の繰越報告につきましては、令和4年度に繰り越した令和3年度予算について、それぞれ繰越計算書の提出がありましたので、報告するものであります。

 報告第9号の令和4年度小松島市土地開発公社事業計画に関する報告につきましては、小松島市土地開発公社の令和4年度の事業計画について地方自治法の規定に基づき、議会に報告するものであります。

 以上、本日提案いたしました議案及び報告案件につきまして概要を説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

 

 

このページの先頭へ