HOME記事平成29年第1回臨時会議 市長の所信表明及び議案説明

平成29年第1回臨時会議 市長の所信表明及び議案説明

所信表明

 議員各位におかれましては、御多忙の中にもかかわりませず、平成29年第1回臨時会議に御出席を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、私は、去る1月22日執行の市長選挙におきまして、市長に再選をさせていただき、2月3日から2期目の任期が始まったところであります。このことは、私にとりましてこの上なく光栄なことでありますとともに、その職責の重大さに改めて身が引き締まる思いでございます。今後4年間、全力で市政の推進に取り組んでまいる所存でございますので、議員各位をはじめ、市民の皆様方には、これまで以上のご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 このたびの無投票再選という結果については、1期目4年間の私の市政への取り組みに対し、一定の評価をいただいたものと認識しておりますが、2期目については、1期目からの諸課題に対し、引き続き善処してまいるとともに、将来、未来の小松島のまちづくりの礎を築きあげるべき貴重な4年間との認識でございます。

 具体の市政運営におきましては、平成29年度からの「小松島市第6次総合計画」で掲げました「未来へ輝く 希望と信頼のまち こまつしま」の実現に向け、市民の皆様をはじめ、議員各位、また、職員と手を携え、市政諸施策の推進にあたってまいりたいと存じます。


 まず、市民の方々の日常の生活・社会基盤整備に向けた政策となる「安全・安心で快適に暮らせるまちづくり」についてであります。

 「防災・減災対策の推進」の取り組みでは、南海トラフを震源とする巨大地震などの大規模災害時を想定した市総合防災訓練の継続的な実施をはじめ、「自助」「共助」の取り組み支援のため、自主防災組織の結成率の向上に努めてまいります。

 また、四国横断自動車道(阿南から徳島東)の整備促進に併せ、高速道路法面を活用した「津波緊急一時避難場所・緊急進入路等」の確保や市道幹線月ノ輪金磯線の道路拡幅をはじめ、新葬斎場の屋上など公共施設を活用した緊急一時避難場所の整備、指定なども含め、津波避難施設・避難路等を計画的に整備してまいります。 

 港湾関連施設の防災・減災、老朽化対策では、国・県が行う防潮堤や岸壁等の整備や管理を協力して実施するとともに、雨水排水対策では、引き続き、雨水ポンプ場に繋がる幹線・枝線水路など基幹排水施設の整備を進めるなど、浸水被害の軽減に取り組みます。

 「消防力の強化」の取り組みでは、消防施設・消防車両等の計画的な整備により、消防体制・機能の充実強化を図るとともに、火災等災害時における地域消防力の要となる消防団員の確保に向けた取り組みなどを推進します。

 「道路・交通網の整備」の取り組みでは、四国横断自動車道(阿南から徳島東)の早期完成に向け、国や県と一体となって事業推進を図るとともに、小松島インターチェンジ(仮称)と重要港湾徳島小松島港や中心市街地を結ぶ主要地方道小松島港線バイパス事業による広域的な交通網の形成について、県と連携し着実に進めてまいります。

 また、高速道路の利便性を活かし、将来を展望した広域的なまちづくりの実現に向け、「ヒト・モノ」の対流による経済の好循環を目的に、新しいサービスや個性豊かで多様な価値の提供などが期待される地域活性化の拠点施設をはじめ、立江櫛渕地区への地域活性化インターチェンジの設置に向けた取り組みなど、高速道路を活用した新たな価値の創造の実現を目指してまいります。

 「公園・緑地等・交流拠点の整備」の取り組みでは、日峯大神子広域公園(脇谷地区)については、地域の交流拠点、また、災害時における防災活動拠点として、誰もが安全に安心して利用できる施設として再整備を図ります。

 「生活関連施設の整備」の取り組みでは、定住自立圏による新葬斎場の広域利用とともに、ごみ処理施設については、徳島市の現候補地にて、広域化による共同整備に取り組んでまいります。

 


 続いて、少子高齢化・健康増進対策や教育行政などに係る政策となる「ひとりひとりが輝けるまちづくり」についてであります。

 まず、「子育てしやすいまちづくり」に向けては、引き続き、少子化に対応した認定こども園などの整備、並びに幼児教育・保育サービスや放課後児童対策などの子育て支援施策の拡充を図るとともに、子育て世帯への経済的負担軽減策として、平成29年度より対象年齢を中学校修了時までに引き上げを行う「子どもはぐくみ医療費助成制度」の拡大など、お子さんを安心して産み育てることができるよう、子育て世帯の環境整備を推進します。

 続いて、「健やかな暮らしづくり」に向けては、高齢者の方に住み慣れた地域で医療や介護、生活支援サービスなどを切れ目なく提供するための「地域包括ケアシステム」の構築、並びに身近な見守り体制と連携した認知症対策の推進を図るとともに、高齢者の安全・安心に繋がる緊急通報体制等整備事業など、各施策事業の推進を図ってまいります。

 続いて、「心豊かなひとづくり」に向けては、幼稚園・認定こども園・保育所と小学校との連携により、「生きる力」を育む学校教育の推進を図るとともに、運動や食育の充実を通じ、子どもたちが生涯にわたって健やかに生き抜く力の育成に努めます。


 続いて、産業・観光振興や地域活性化に向けた政策となる「未来への活力を育むまちづくり」についてであります。

 まず、「活気あふれるまちづくり」に向けては、「農林水産・商工業の振興」の取り組みでは、国内外に誇れる安全・安心な小松島産農林畜水産物のブランド化の促進や、地域資源を活用した6次産業化への取り組みを推進してまいります。

 また、新たな6次産業化に向けては、阿南工業高等専門学校との地域連携協定に基づき、引き続き、竹等の未利用資源を活用した商品開発や実用化に向けた実証実験などの取り組みをはじめ、産官学連携等による、バイオマス燃料などのエネルギーの有効利用についても検討してまいります。

  「次代を担う人材育成・支援」の取り組みでは、認定農業者など担い手への農地集積と集約化を図りつつ、担い手の体質強化と経営の安定化を図るとともに、「生産基盤の整備及び保全」の取り組みでは、引き続き那賀川地区国営総合農地防災事業などにより、農業生産の維持や農業経営の安定化を図ってまいります。

  「中小企業の振興及び企業誘致の推進」の取り組みでは、中小企業振興に向けた継続的な支援を行いつつ、港湾施設等地域資源を活用した企業誘致の促進を図るとともに、中心市街地の空き店舗対策や創業支援対策などを推進してまいります。

 「観光の振興」の取り組みでは、「港」という本市固有の観光資源を最大限にいかすため、引き続き、港湾管理者である県と連携したクルーズ船や外国船舶の寄港の誘致をはじめ、豪華客船寄港時における多様な観光機能の推進強化など、本市の魅力発信に努めてまいりたいと存じます。


 以上、「小松島市第6次総合計画」の政策テーマを中心に、私の2期目への市政運営に向けた主だった取り組みについて、申し述べさせていただきました。

 最終的には、私の政治理念である「小松島に住んでよかった」と幸せを実感できる、夢のあるまちづくりの実現に向け、懸案となる諸課題は山積しておりますが、一歩一歩着実な歩みを進める4年間にいたしたいという強い思いがございます。

 具体の市政運営においては、あらゆる世代が、未来への輝きと希望を実感でき、市民から信頼されるまちづくりの実現に向け、邁進してまいりますので、議員各位、そして市民の皆様におかれましては、今後一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 

議案説明

 提案いたしました議案につきまして、説明いたします。

 本臨時会議に提出いたしました議案は、工事請負契約の変更についての議案及び、平成28年度小松島市一般会計の補正予算案の計2議案であります。

 議案第1号の工事請負契約の変更につきましては、小松島市葬斎場建設事業のうち葬斎場整備工事において、年度内の完成が困難となったことから、平成29年5月31日まで工期を延伸することについて、議会の同意を求めるものであります。

 議案第2号の平成28年度小松島市一般会計補正予算(第3号)につきましては、川南排水機場のエンジンを緊急に修繕する必要が生じたことから、所要の補正を行うものであります。

 何卒ご理解を賜り、よろしくご審議のうえ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。

カテゴリー

このページの先頭へ