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令和5年12月定例会議 市長の議案説明

 市長の議案説明その1

 議員各位におかれましては、御多忙中にもかかわりませず、令和5年12月定例会議に御参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 本定例会議では、まず、令和5年度一般会計補正予算(第8号)案につきまして、「住民税非課税世帯臨時特別給付金」に関する給付事業を速やかに実施する必要から、本日の開会日における先議をお願いいたしたく、その他の議案に先駆けて提案させていただきました。

 ただいまより、概要を説明いたしますので、特段の御配意をお願い申し上げます。

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響や歴史的な円安水準が長引く中、物価高騰の動きが長期化しております。値上げは、食料品をはじめ、ガソリン、灯油、電気代など、生活必需品を中心に、あらゆる品目にわたっており、市民の皆様の日々の生活に多大な影響を与えております。

 こうした中、国は、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」において、現下の物価高騰の影響を特に強く受けている住民税非課税世帯の方々に対し、緊急的な生活支援対策として特別給付金を給付することを決定しました。

 議案第92号の令和5年度小松島市一般会計補正予算(第8号)では、こうした国による決定を踏まえ、歳入歳出とも3億6千150万円を追加補正し、速やかに住民税非課税世帯の方々の生活支援を行うものであります。

   補正予算の財源といたしましては、その全額に国庫支出金を充当することとしており、これにより、当初からの予算総額の累計は175億1千718万1千円となっております。

 以上、提案いたしました議案につきまして概要を説明いたしました。よろしく御審議のうえ、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。


市長の議案説明その2

 まず初めに、この秋に開催されたイベントについて報告申し上げます。

 一つ目は、先月5日に開催いたしました「第3回 小松島逆風ハーフマラソン」についてであります。

 大会当日は、前日まで心配された天気が嘘のような秋晴れで、少し暑いくらいの気温の中、県内外から680名のランナーの皆様をお迎えし、盛況のうちに開催することができましたことは、大きな喜びでありました。

 何よりもまず、コース周辺地域の皆様並びに関係企業の皆様には、長時間の交通規制等により御不便をおかけしましたことに対しまして、お詫び申し上げますとともに、沿道におきまして、円滑な大会運営に御理解、御協力をいただき、温かい拍手と熱い御声援を送り続けてくださいましたこと、心より御礼申し上げます。

 また、大会開催に向けた企画や準備、当日の運営につきましては、徳島県及び警察をはじめ、関係機関並びに各団体・事業所の皆様、議員各位から、ひとかたならぬ御協力を賜りました。

 そして、大会に向けて沿道の清掃や当日スタッフとして献身的に大会を支えてくださいましたボランティアの皆様など、今大会に関係した全ての皆様に、この場をお借りしまして、深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 加えまして、今大会は、本市では初の試みとして、開催経費の一部を、ふるさと納税で募る「ガバメントクラウドファンディング」に挑戦したところ、目標金額100万円を上回る284万円の御寄附を139名の方々からお寄せいただきました。本市を応援してくださった皆様に対しまして、心より厚く御礼申し上げます。

 今回の大会で得られたものを糧にするとともに、見えてきた課題や反省点をしっかりと分析・改善し、これからも多くの皆様に楽しんでいただける大会を目指してまいりますので、引き続き、温かい御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

 二つ目は、徳島小松島港本港地区において開催した、イベントについてであります。

 去る10月1日に開催した、「こまつしま秋の阿波踊り」では、各有名連が一体感あふれる華麗な踊りを披露してくれたほか、キッチンカーや屋台なども出店し、イベントを大いに盛り上げてくれました。

 また、先月19日に開催した、「中華そば祭り in こまつしま」では、本市にゆかりのある8店舗の中華そばの味が楽しめるとあって、家族連れのお客様などでにぎわい、全ての店舗で完売となる大盛況ぶりでした。

 その他、NHK徳島放送局と本市の主催による「おかあさんといっしょ ファンターネ!小劇場」や絵本作家である真珠まりこさんによる「絵本のおはなし会と講演会」など、市内では、にぎわい創出に向け、毎週のように子育て応援イベントなどが開催されております。

 今後におきましても、引き続き、市民の皆様がワクワクするような、こうしたイベントを企画し、本港地区のにぎわいを取り戻す取組を進めてまいります。

 また、現在、ステーションパークにおいては、親子で遊べる空間を目指し、インクルーシブ遊具の設置など、令和6年1月末のリニューアルに向け、鋭意、工事を進めておりますので、新しく生まれ変わる施設とともに、子育て世代の応援や更なるまちのにぎわいの創出、地域の魅力の創造につなげてまいりたいと考えております。

 続きまして、小学校再編についてであります。

 先の令和5年第6回臨時会議では、(仮称)新小松島小学校施設整備事業に関し、一連の事業費にかかる債務負担行為の追加をお認めいただいたことを受けまして、速やかに事業者の募集手続に取りかかるため、先月27日に実施要項等を公表させていただいたところであります。

 今後、事業者向けの説明会の開催や個別対話等の機会を設け、多くの事業者の参画を期待するところでありますが、設計・建設・工事監理・維持管理を一括発注するDBO手法のメリットを生かした、高いコストパフォーマンスによる施設建設をはじめ、長期にわたる効率的な維持管理を行うことによる事業費の削減効果なども、合わせて期待しているところであります。

 また、学校は、子どもたちが毎日通う場所であります。「未来思考」の視点を持ち、「全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」に向けて、これからの新しい時代の学び舎として、創意工夫により、魅力的な学校施設になることも期待しております。

 こうした中、私自身も、小松島市の未来を担う子どもたちのため、また、施設整備を推進するための財源確保のため、先月、文部科学省への要望活動を行ってまいりました。同省への直接の要望は、本市では初めてとのことであり、今回なんとか機会を設けていただき、本市の小学校施設の現状と課題、人口構成や社会構造による変化、厳しい財政状況の下での対応など、本市の現状をしっかりと伝えてまいりました。

 また、本市の子育て応援プロジェクトの一環として、スポーツや芸術、科学分野等の外部講師を活用した特別授業により、児童・生徒に知識や技能の向上、豊かな人間性を育む機会を提供する取組を進めていることもアピールしてまいりました。

 加えまして、こうした要望活動の機会を捉え、徳島・小松島ゆかりの関係者の皆様に、ふるさと納税等により、「ふるさと こまつしま」を継続的に応援していただけるようお願いもしてまいりました。

 (仮称)新小松島小学校は、令和9年4月に開校予定としており、施設整備の他にも、決定すべきことが多くありますが、今後も、国への要望活動などを積極的に行うとともに、小松島市が誇ることのできる魅力ある学校づくりを、市を挙げて着実に進めてまいります。

 続きまして、徳島南部自動車の整備についてであります。

 新直轄方式による国の事業として、現在、市内の各地区において、橋梁などの施工が進められており、この度、令和5年9月13日に、阿南ICから立江櫛渕IC間の「令和7年度開通(先行供用)」が、国より公表されたところであります。

 この徳島南部自動車道につきましては、四国8の字ネットワークの一部を形成するものであり、近畿圏と徳島南部地域の連携強化等を図るほか、本市の「生活の利便性向上」や「経済産業の活性化」に繋がる活力を育む道路として、さらには、南海トラフ地震をはじめとする大規模自然災害時における広域交通ネットワークの確保に加え、救急医療搬送の可能エリアを広げる「安全・安心の向上」、人の命を守る「命の道」として、極めて重要な道路となっており、その早期整備による効果は計り知れないものと、期待が高まっているところであります。

 このため、先月、徳島南部自動車道の整備を推進するための予算・財源を確保すること、並びに、国道55号線の渋滞解消の実現に向け、その一助を担う徳島南部自動車道「徳島津田IC」から南部に向けて、着実に整備を推進していくよう、国への要望活動を行ってまいりました。

 今後につきましても、引き続き、国、県との連携を強化し、地域の皆様の御理解と御協力を賜りながら、徳島南部自動車道の早期整備に尽力してまいります。

 続きまして、消防団の再編についてであります。

 近年、我が国で発生する災害は、激甚化・頻発化しており、消防団を中核とした地域防災力の充実強化を図ることが求められております。

 しかしながら、地域防災力、とりわけ消防団の充実強化にあたりましては、消防団員の確保が必要不可欠な要素でありますが、全国で年間に1万人以上が減少するなど、その確保が難しい状況にあり、本市におきましても同様に、減少傾向にあります。

 本年4月から、消防団員に支給する報酬の額を引き上げ、その処遇の改善を図るなど、消防団員の確保に努めているところでありますが、少子化の進展による若年層人口の減少、また、家庭やプライベートを優先するといった若年層世代における価値観の変化などにより、今後も、消防団員数が減少することが想定されております。

 このような状況に鑑みますと、消防分団を再編し、消防団の機能強化、また、永続的な消防団運営を図る必要があることから、現在、消防審議会やその部会において消防団組織再編基本計画の策定について協議を進めていただいております。

 今後におきましては、令和5年度中に策定予定であります、消防団の再編についての基本的な考え方や方向性を整理した「小松島市消防団組織再編基本計画」に基づき、将来にわたり持続可能な消防団組織の構築を目指してまいります。

 続きまして、競輪事業についてであります。

 去る令和5年3月定例会議の開会日、先議により変更契約をお認めいただきました、競輪場女子選手対応宿舎新築工事につきましては、一時的に中断した工事の遅れを取り戻すべく、現場での努力に加え、市営競輪開催中における工事実施について、競技実施団体である公益財団法人JKAや日本競輪選手会など、関係者の皆様の御協力により、現在のところ、契約工期である令和6年3月18日の竣工に向けて順調に工事が進んでいる状況であります。

 それにより、当初、令和6年度下期に予定しておりました自場でのガールズケイリンを、上期に前倒しで開催する方向で事務を進めております。なお、現在、日程を調整しておりますので、決定次第、御案内させていただきます。

 議員各位におかれましては、今後も競輪事業に、御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 最後に、企業版ふるさと納税についてであります。

 「地方創生応援税制」、いわゆる「企業版ふるさと納税」につきまして、本市は、令和2年8月に地域再生計画である「小松島市まち・ひと・しごと創生推進計画」の認定を受け、この計画に掲げた地方創生の取組をさらに加速化させるため、地方創生プロジェクトに御賛同いただいた企業の皆様から寄附金を募り、様々な取組を展開してきたところであります。

 その結果、令和5年度は、1千万円を御寄附いただいた企業様をはじめ、先月末時点までに、13企業の皆様から、合計1千320万円の応援の御寄附をお寄せいただきました。

 本市を応援してくださった企業の皆様に対しまして、この場からではありますが、心より厚く御礼申し上げます。

 今後におきましても、若者や子どもたちが未来に希望の持てるまちづくりを進めるため、さらなる歳入確保に努めるとともに、効率的な財政運営に努めてまいります。

 本市の主な取組及び事業の進捗状況等は、以上のとおりであります。

 それでは、本日提出いたしました議案及び報告案件の主なものにつきまして説明いたします。

 本定例会議には、先ほど先議により議決を賜りました一般会計補正予算(第8号)を除き、予算議案、条例議案、単行議案の議案17件及び専決処分の報告2件を提出いたしております。

 議案第93号の令和5年度小松島市一般会計補正予算(第9号)につきましては、歳入歳出とも8億905万8千円の追加補正であります。

 歳出の主なものといたしましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源に、物価高騰に伴う医療福祉施設等の負担軽減を図るための支援事業や、令和6年度に開設を予定いたしております「こども家庭センター」の整備に要する費用、また、65歳以上の方のインフルエンザ予防接種について、自己負担分の半額を補助する県の補助金などについて予算措置をいたしております。

 これらによりまして、当初からの予算総額の累計は183億2千623万9千円となっております。

 その他の議案及び報告案件につきましては、お手元の議案書等に記載のとおりでありますので、御覧いただきますようお願い申し上げます。よろしく御審議のうえ、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。

 

 

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