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平成25年12月定例会議 市長の議案説明

平成25年12月定例会議

本日、「小松島市議会の会期等を定める条例」に規定する定例日を迎え、12月定例会議を開催することとなりました。議員各位におかれましては、師走に入り、公私ともご多忙の中、ご参集いただきまして、厚くお礼申し上げます。

さて、昨年の衆議院解散から1年あまりが経ち、第2次安倍内閣のもと、アベノミクスと呼ばれる大胆な金融政策・経済対策が実施され、GDP(国内総生産)などの経済指標は、改善を示しております。

しかし、企業・個人への政策減税による影響のほか、来年4月から実施される消費税増税による影響も懸念され、地方の重要な財源である地方交付税についても、来年度の国の概算要求ベースで前年度比1.8%減、額にして3千億円減の16兆8千億円となるなど、地方においては、いまだ景気回復を実感できる状況にはありません。今後地域経済の活性化に向けて、より実効性のある対策が望まれるところであります。

また、さる11月25日には、徳島県により、南海トラフ巨大地震が起こった場合の被害想定及び全国初の津波災害警戒区域の指定方針が公表されるなど、防災・減災について、具体的な対策を検討していく段階を迎えております。

ご承知のとおり、本市は昨年の12月議会で財政危機宣言を解除し、普通会計決算については、2年連続で黒字とすることができましたが、防災・減災対策や公共施設等の耐震化対策、新中学校建設事業、葬斎場建設事業等の、多額の財政需要が見込まれる政策課題に適切に対応していく必要があります。

地方交付税の特例加算廃止や消費税増税による市税収入への影響など、歳入面での懸念材料もあり、現在行っております来年度当初予算編成については、例年以上に厳しい財政認識をもってあたらなければならないものと考えております。

こうした状況下ではございますが、新年度予算編成につきましては、これまでの財政健全化のみの観点だけではなく、第一義的には安定的な行政サービスの水準を維持しつつ、大型事業による政策的諸課題への対応を図りながら、私の政策理念である「まちづくり」「ものづくり」「ひとづくり」の具現化をめざして、新たな取り組みにも着手できるよう検討してまいりますので、ご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。

それでは、本日提出しております議案につきまして、概要をご説明いたします。提出議案は、予算案7件、条例その他の案件4件の計11議案、報告1件であります。なお、会議期間中に追加予定の議案もございますので、あらかじめご了承をいただきたいと存じます。

議案第79号の平成25年度小松島市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出とも9億5千515万9千円の追加補正であります。

歳出の主なものについて、概略を説明申し上げます。

義務的経費といたしましては、人件費では、当初予算計上後における配置転換による増減、及び、国家公務員の給与減額支給措置を踏まえた職員給与費の減額等について、それぞれの費目に所要の措置を講じております。

扶助費では、障害者自立支援費、重度心身障害者等医療費、公立保育所扶助費に、所要の補正をいたしております。

公債費では、平成15年度に借入れしました臨時財政対策債ほか7件の地方債にかかる借換え等について、所要の措置をいたしております。

普通建設事業といたしましては、単独事業で、新中学校建設事業に関係し、国道55号の法面(のりめん)改修工事に係る設計費、及び、建設予定地内にありますゲートボール場の移設整備費等を計上したほか、パソコンサポート期間の終了に伴う、市役所及び教職員用パソコンの更新経費、消火栓の新設、給食調理設備の更新、公民館の環境整備工事費等に所要の補正をいたしております。

その他経費といたしまして、補助費等では、葬斎場の建設に向けた事業者の選定会議や、新中学校の名称を初めとした学校運営方針等を協議する準備委員会委員への報償費の他、高齢者の日常生活における保健・医療・福祉等の課題について、専門相談員へ相談できる場となる「暮らしの健康医療福祉よろず相談所」の立ち上げ支援補助金、料理を介した高齢者の生きがいづくりや栄養相談等の情報交換の場の創出を目的とした「高齢者地域活力支え合い事業」補助金をはじめ、高齢者住宅改造費助成金等を計上しております。

物件費では、子ども・子育て支援新制度システムの導入や、生活保護及び障害福祉システムの改修経費をはじめ、泰地保育所の給食調理室整備経費の他、市立体育館の暗幕購入費等を計上しております。

維持補修費では、児童遊園施設の修繕費や住宅営繕費等を計上したほか、繰出金では、後期高齢者医療特別会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、公共下水道事業特別会計の補正にあわせ、所要の措置をいたしております。

これらの歳出に充てます財源につきましては、地方交付税を一般財源の原資とし、特定財源には、国・県支出金、地方債、諸収入を計上いたしております。

これらによりまして、当初からの累計は、142億5千698万6千円となっております。

議案第80号の平成25年度小松島市競輪事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも3千775万7千円の減額補正でありまして、人件費及びサテライト鴨島のシステム改修費、基金積立費の補正をするものであります。

議案第81号の平成25年度小松島市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも98万9千円の追加補正でありまして、後期高齢者医療広域連合負担金及び人件費等に所要の補正をするものであります。

議案第82号の平成25年度小松島市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも995万3千円の追加補正でありまして、療養給付費等の保険給付費にかかる経費を計上したほか、人件費等に所要の補正をするものであります。

議案第83号の平成25年度小松島市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出とも、1千609万9千円の追加補正でありまして、人件費及び平成24年度国庫・県費等に係る精算償還金等に所要の補正をするものであります。

議案第84号の平成25年度小松島市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出とも1千472万1千円の追加補正でありまして、金磯南雨水ポンプ場場内整備工事費に所要の補正をするものであります。

議案第85号の平成25年度小松島市自動車運送事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的支出について、損害賠償請求事件の和解に伴う賠償金及びその支出に伴う一時借入金の利息について、所要の補正を行うものであります。また、歳入として、保険金収入を計上いたしております。

議案第86号の小松島野外活動センター条例を廃止する条例につきましては、小松島野外活動センターについて、施設管理及び費用対効果の検証結果をふまえ、平成26年3月31日をもって施設を廃止するため、関係する条例を廃止するものであります。

議案第87号の市道の路線の変更につきましては、立江67号線及び櫛渕1号線について、県営ほ場整備事業に伴う換地処分による起終点の変更を行うことについて、議会の議決を求めるものであります。

議案第88号の二級河川中ノ坪川の指定の変更に係る意見につきましては、県営ほ場整備事業による排水対策特別事業として、河川整備が実施され、河道(かどう)の位置が変更されたことに伴い、旧河道(かどう)から現状の新河道(かどう)に指定を変更することについて、河川法の規定により徳島県知事から意見を求められたため、異議のない旨回答することについて、議会の議決を求めるものであります。

議案第89号の和解及び損害賠償額の決定につきましては、平成18年11月24日に発生した市営バスに関する人身事故による損害賠償請求事件について、徳島地方裁判所から和解勧告がなされたことを勘案し、和解案を受け入れ、事件の早期解決を図るべきであるとの判断から、原告側と和解し、市が支払う損害賠償の額を決定することについて、議会の議決を求めるものであります。

報告第13号の損害賠償額の決定の報告につきましては、9月26日に発生いたしました公用車の接触事故について、損害賠償額が決定いたしましたので、報告するものであります。

以上、本日提案いたしました議案につきまして概要説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

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