私たちはふだん健康でも、いつ、どこで病気やケガをするかわかりません。そのようなとき、生活を脅かされることなく安心して医療が受けられるように、日ごろから加入者の収入などに応じてお金を出し合い、療養のための費用にあてるというのが医療保険制度です。
わが国の医療保険制度は、職域保険と地域保険の二つに大別されます。職域保険は、会社などにお勤めの方が職場で加入するもの（健康保険など）です。地域保険は、どの職域保険にも加入していない自営業の方や農業・漁業に従事されている方、無職の方などを対象としたもので、これが国民健康保険（国保）です。
国民健康保険は、世帯を単位とした医療保険制度です。国民健康保険の加入などの届け出義務は、世帯主に対して課されます。また、保険税の納付も、世帯主の義務となります。世帯主自身が国民健康保険に加入していない場合であっても同様です。