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令和3年9月定例会議 市長の議案説明

 市長の議案説明その1

 議員各位におかれましては、ご多忙中にもかかわりませず、令和3年9月定例会議にご参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 本定例会議では、まず、令和3年度一般会計第4号補正予算案につきまして、地域商品券給付事業を速やかに実施する必要から、本日の開会日における先議をお願いいたしたく、その他の議案に先駆けて提案させていただきました。

 これより、その概要を説明いたしますので、特段のご配慮をお願い申し上げます。

 議案第67号の令和3年度小松島市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出とも8千660万7千円の追加補正であります。

 これは、現状、収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症対策として、市民の皆様に地域商品券をお配りすることで、家計を支え、市民生活を守り、合わせて経済的に疲弊している市内事業者の事業継続を下支えすることを目的に実施するものであります。
 
  補正予算の財源といたしましては、その全額に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当することとしており、これにより、当初からの予算総額の累計は159億3千365万8千円となっております。

 以上、提案いたしました議案につきまして概要を説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。


市長の議案説明その2

 まず、新型コロナウイルス感染症につきましては、感染力の非常に強いデルタ株への置き換わりやお盆期間の人流増加による感染拡大に歯止めがかからず、国内では過去最大の流行が首都圏や京阪神から全国に拡散し、流行の「第5波」が深刻化しております。

 徳島県におきましても、こうした地域との往来に伴って感染者数が増えており、職場や学校等においてクラスターが多発するなど感染の急拡大等を受け、先月19日には、県民に警戒を促す「とくしまアラート」を、5段階で最高レベルの「特定警戒」に初めて引き上げるなど感染拡大局面を迎えております。
 流行の「第5波」においては、高齢世代に重症者が多数出た以前とは状況が異なり、30代以下の若い世代の感染が増加傾向にあります。

 本市では新型コロナワクチン接種について、65歳以上の高齢者の8割を超える方々への2回目の接種を終えたところであり、現在は、若い世代を含め、全ての世代を対象に、順次接種を進めているところであります。

 市民の皆様におかれましては、これまでも基本的な感染防止対策に取り組んでいただいていることと存じますが、改めてこうした状況を踏まえ、ワクチン接種の有無にかかわらず、正しいマスクの着用や手指消毒の徹底など、家庭内や職場内にウイルスを持ち込まないために、一人ひとりが、うつらない、うつさない行動を心がけていただきますようお願いします。

 また、「緊急事態宣言」、「まん延防止等重点措置」の対象となっているエリア等への不要不急の往来については、原則中止または延期していただくとともに、都道府県をまたいだ移動については、一層慎重に判断していただくなど、感染防止に向けた適切な行動へのご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 今後におきましても、徳島県や関係医療機関等と連携し、全力で感染の拡大防止に取り組むとともに、ワクチン接種に関しても、接種を希望される市民の皆様が安全に安心して、できるだけ早く接種していただけるよう努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。

 こうした新型コロナウイルス感染状況下にありますが、本市では、少しずつまちに元気と活力を取り戻すべく、イベントなどについても、感染防止対策に万全を期す中で開催していくこととしております。

 先月28日、市制施行70周年を記念して、小松島市にゆかりがあり、芥川賞作家でもある吉村萬壱さんによる「文学トークショー」を開催いたしました。
 県内の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、誠に残念ではありますが、来場者の安全を考慮し、無観客での開催となり、当日の様子は市公式YouTubeチャンネルでライブ配信を行いました。
 吉村さんには、本市との関わりや、最新の文学シーンなどについて熱く語っていただき、節目となる70周年の記念事業を大いに盛り上げていただきました。

 また、先の6月定例会議において報告させていただいたとおり、本市が内外に誇る夏の一大イベントであります「小松島港まつり」につきまして、昨年度に続き、2年連続での開催中止となっておりましたが、来る11月6日に代替イベントを実施することを決定いたしました。
 市民の皆様に少しでも前を向いていただけるように、そして新型コロナウイルス感染拡大の中、昼夜を問わず強い使命感をもって職務に当たられている医療従事者・職員の方に感謝の気持ちを込めて青色の花火などを打ち上げる予定としております。
 今後の感染状況を見極めながらではございますが、具体的な内容が決まりましたら、あらためてご案内させていただきます。

 続きまして、令和2年度決算を踏まえた今後の財政運営に関する認識について申し上げます。

  令和2年度普通会計決算につきましては、市制施行後初めて、歳入・歳出ともに200億円を突破し、歳入総額では約206億1千600万円、歳出総額では約200億8千300万円となっておりますが、これは、国民一人当たり10万円を給付した「特別定額給付金」の影響などもあり、例年の決算額ベースと比較し、大幅に増加しているところであります。

  特に、令和2年度は、前段申し上げました国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を効果的に活用し、市民及び事業者の感染予防や経済活動の両立に向けた各種施策事業にかかる関係予算に重点配分する一方、例年予定されていたイベントや各種研修といった、人との接触機会が想定される事業が次々に中止、規模縮小となったことなどもあり、歳入総額から歳出総額を差し引いた形式収支においては、5億3千300万円余りの黒字となり、さらに、翌年度へ繰り越すべき財源や昨年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額についても1億3千100万円余りの黒字となりました。

  一方、突発的な財政需要に備えるべき財政調整基金及び減債基金の基金残高については、令和元年度中の取り崩し額よりも4億2千700万円余り改善したものの、令和2年度中においても3億9千500万円余りを取り崩しており、両基金を合わせた残高は、10億円を切る厳しい財政状況となっております。

  今後の財政見通しといたしまして、令和3年度からは、これまで4年間にわたった地方交付税の減額措置が解消となるものの、引き続き、新型コロナウイルス感染状況下における市税収入の減少なども想定されるとともに、歳出においては、継続事業である「日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業」や「小松島飛行場周辺洪水対策事業」をはじめ、小学校再編整備事業などの予算措置が予定されているところであります。

  こうしたことに加え、「小松島市まち・ひと・しごと創生総合戦略(第2期)」、並びに本年度策定の「小松島市第6次総合計画後期基本計画」における取組みの推進も求められることから、収支改善が可能な年度には基金積立を計画的に実施していくことで、持続可能な財政基盤の構築に努めてまいる所存であります。

 続きまして、本市が現在推進いたしております主な取組みの進捗状況等につきまして、報告させていただきます。

 まず初めに、小学校再編についてであります。

  本市では、昨年3月に議会からいただきました意見書の内容を真摯に受け止め、昨年度は、広く市民の皆様からのご意見をお伺いするため、市内各所で意見聴取会を開催するとともに、小松島市立小学校再編有識者会議において専門的な見地からご意見をいただきました。

  また、少子化や学校施設の老朽化等の諸課題に対応する新たな学校再編を進めていくために、教育委員会と関係する市長部局各課とが協議を重ね、去る7月30日、新たな「小松島市立学校再編実施計画(案)」を策定いたしました。
  今後は、同計画(案)の内容や今後の取組方針等について、市民の皆様への説明と意見交換を行うため、「学校再編に係る住民説明会」を開催してまいります。
  なお、県内での新型コロナウイルスの現在の感染状況等に鑑み、住民説明会の日程の一部を変更させていただき、今月17日の櫛渕小学校を皮切りに市内全11小学校区での開催に向けた準備を進めているところでありますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

  小松島市の新たな時代を生きる子どもたちを育む教育環境の整備を進めるため、市の最重要課題であります学校再編に、全庁総力を挙げて取り組んでまいります。

 続きまして、雨水・浸水対策についてであります。

 公共下水道事業につきましては、浸水防除を目的として、現在、川北地区の小松島雨水ポンプ場の集水区域拡大を図るため、枝線水路の整備工事を鋭意進めているところであります。

 小松島飛行場周辺洪水対策事業の和田島地区におきましては、雨水ポンプ場の地下部分にあたる土木工事が完成間近となっており、土木工事完成後は、引き続きポンプ棟建築工事を進めてまいります。
 また、日の出内水地区においては、現在、ポンプ場施設の建設工事を鋭意進めているところであり、今後は機械電気設備工事、放流渠築造工事の発注に向けた事務作業を進めてまいります。

 続きまして、四国横断自動車道についてであります。

 「小松島・阿南間」につきましては、現在進めております羽ノ浦トンネルの掘削工事や前原地区の高架橋下部工事に加え、今年度には新居見トンネルの掘削工事に着手する予定であります。
 また、立江・櫛渕地域活性化インターチェンジにつきましては、現在、ランプ部の地盤改良工事が進められているところであります。

 「津田・小松島間」につきましては、現在、江田地区の高架橋下部工事が進められているところであります。

 また、四国横断自動車道に関連する本市の周辺対策事業の進捗につきましては、神田瀬川を跨ぐ市道田浦43号線の橋梁が完成したところであり、引き続き各地区において周辺対策事業に鋭意取り組んでまいります。

 今後におきましても、四国横断自動車道の早期供用開始が図られますよう、国・徳島県をはじめとする関係機関、地域の皆様との連携を深めながら、推進してまいります。

 続きまして、日峯大神子広域公園(脇谷地区)整備事業についてであります。

 本事業につきましては、現在、文化財保護法に基づく本格的な発掘調査を鋭意進めるとともに、併せて下水道の排水路工事を行っており、今後は既存施設の解体工事も進めてまいります。
 また、施設整備計画再検討専門会議により改めて配置計画を再編成し、公園整備事業の変更計画の策定作業を進めてまいります。

 続きまして、LED街路灯導入事業についてであります。

 先の6月定例会議において報告させていただきましたが、本市が管理する街路灯の電気料金や修繕費などの維持管理コスト、並びに二酸化炭素排出量の削減に向けた「LED街路灯」の導入にあたり、初期コストの削減、財政負担の平準化などを図るため、「リース方式」による導入に取り組んでおります。
 このたび、公募型プロポーザル方式により事業者を募集し、応募事業者の経営能力や提案内容等の審査を経て、先月31日付けで「リース契約」を締結したところであり、今後につきましても、LED街路灯の早期の設置完了に向け、取り組みを進めてまいります。

 続きまして、スポーツ振興についてであります。

 去る7月9日、本市と株式会社アールビーズとの間で、スポーツ振興に関する包括連携協定を締結いたしました。
同社は全国的にスポーツ事業を展開し、豊富なノウハウを有しており、現在、協定に基づき、スポーツを通じた市民の健康増進や観光振興等、連携施策についての協議を行っているところであります。

 今年、市制施行70周年という大きな節目を迎えたことを記念し、また、市民の方々の健康増進、そして、地域の元気づくり・にぎわいづくりの創出を目的としまして、来年1月23日、本市の新たなイベントである「小松島逆風ハーフマラソン」大会を開催することとしております。
 大会への出場者につきましては、今月6日、同社が運営するマラソン情報サイト「ランネット」にて全国から募集を開始します。本市での本格的なマラソン大会は初めての試みですので、是非、多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。

 また、健康増進に向けた取組みの第一弾として、株式会社アールビーズが実施する「オクトーバー・ラン&ウォーク2021」に本市も参加いたします。こちらのイベントは、10月の1か月間に参加者の歩数や走行距離の累積等を参加団体ごとに競い合う大会であり、全国の参加自治体との対抗戦となります。
 市民の皆様方が、この大会への参加をきっかけに運動を始める機会となりますことを期待しております。
 なお、イベントの詳細につきましては、広報こまつしま9月号や市のホームページ等で情報提供してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 本市の主な取り組み及び事業の進捗状況等は、以上のとおりであります。

 それでは、本日提出いたしました議案及び報告案件につきまして、その概要を説明いたします。

 本定例会議には、先ほど先議により議決を賜りました一般会計第4号補正予算の他に、令和2年度決算認定に係る議案、令和3年度補正予算議案、条例議案、単行議案の議案24件、報告8件を提出いたしております。

 なお、会議期間中に追加提出予定の議案もございますので、あらかじめご了承いただきたいと存じます。

 議案第68号から議案第76号までの令和2年度小松島市一般会計及び各特別会計、各公営企業会計の決算の認定につきましては、令和2年度の決算が確定いたしましたので、その結果に監査委員の意見を付し、議会の認定をお願いするものであります。

 議案第77号の令和3年度小松島市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出とも3億7千631万5千円の追加補正であります。

 歳出の主なものといたしましては、新型コロナウイルス感染症対策関連予算として、現在、実施いたしております新型コロナウイルスワクチン接種の期間が当初予定されておりました9月末から延長されることに伴い、必要となる経費について追加の予算化を行ったほか、新型コロナウイルス感染予防対策事業についても新たに予算化を行っております。
 
  そのほか、徳島バス株式会社に対する協定路線の運行補助金や、普通建設事業といたしまして小松島飛行場周辺洪水対策事業(日の出内水地区)、来年度から教育委員会庁舎として使用する建物の改修工事費、市立体育館サブコートのLED照明化工事費等について、所要の補正をいたしております。

 補正予算の財源といたしましては、一般財源の原資として普通交付税を計上し、発行可能額が確定した臨時財政対策債について減額補正を行い、特定財源といたしましては、事業に係る国庫支出金、諸収入及び適債事業に係る地方債を計上いたしております。

 これらによりまして、当初からの予算総額の累計は163億997万3千円となっております。

 議案第78号の令和3年度小松島市競輪事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出とも47億354万6千円の追加補正でありまして、インターネット投票が堅調な伸びを示していることから、歳入として勝者投票券発売金額の増額補正を行うほか、施設整備基金からの繰入金について減額補正を行い、歳出としては、売り上げに付随する払戻金や各種交付金、発売手数料などに増額補正を行うものであります。合わせて、議案第86号に関係する臨時従事員の人件費についても補正を行うものであります。

 議案第79号の令和3年度小松島市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、企業債の増加に伴う財源振り替えとして資本的収入及び収益的収入について所要の補正を行うものとなっております。

 議案第80号の小松島市個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例につきましては、マイナンバー法の一部改正により条ずれが生じていることから、所要の改正を行うとともに、執行機関内での特定個人情報の利用範囲を定めた別表の規定等について一部、不備があることから、これを改めるものであります。

 議案第81号の小松島市公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、関係法令の改正により条ずれが生じていること等に伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第82号の小松島市火災予防条例の一部を改正する条例につきましては、火災とまぎらわしい煙等を発するおそれのある行為等の届出先を「消防署長」に改める等の改正を行うものであります。

 議案第83号の小松島市消防手数料条例の一部を改正する条例につきましては、条文中に一部、文章上の不備があることから、これを改めるものであります。

 議案第84号の小松島市企業立地促進条例の一部を改正する条例につきましては、関係法令の改正により条ずれが生じていることから、所要の改正を行うものであります。

 議案第85号の小松島市中小企業・小規模企業振興基本条例の一部を改正する条例につきましては、関係法令の引用について、所要の改正を行うものであります。

 議案第86号の小松島市競輪事業臨時従事員の給与等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、本年10月1日からの「徳島県最低賃金」引上げに伴い、臨時従事員の報酬表を改めるものであります。

 議案第87号の小松島市営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、単身入居者の資格について、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の改正を踏まえ、「生活の本拠を共にする交際相手からの暴力の被害者」についても新たに対象とするものであります。

 議案第88号の財産の取得につきましては、中郷地区の第7分団に配備されている消防ポンプ自動車の更新について、物品購入契約を締結するにあたり、議会の議決を求めるものであります。

 議案第89号の訴えの提起につきましては、主債務者の法定相続人を被告として、未返還の住宅新築資金貸付金等のうちの相続割合分の返還を求める訴えを提起することについて、議会の議決を求めるものであります。

 議案第90号の権利の放棄につきましては、未返還の住宅新築資金貸付金について、主債務者の破産免責等によりこれ以上の回収が困難となったことから、これを放棄するにあたり、地方自治法第96条第1項第10号の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。

 議案第91号の市道路線の認定につきましては、金磯地区において新たに市道路線認定を行うことについて議会の議決を求めるものであります。

 報告第15号の令和2年度小松島市健全化判断比率の報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、財政の健全度の判断指標となる健全化判断比率につきまして、監査委員の意見を付して報告するものであります。

 報告第16号及び報告第17号の令和2年度小松島市下水道事業及び小松島市水道事業の資金不足比率の報告につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、各事業の資金の不足比率に監査委員の意見を付して報告するものであります。

 報告第18号の令和2年度小松島市土地開発公社決算の報告につきましては、小松島市土地開発公社の令和2年度決算について、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、議会に報告するものであります。

 報告第19号から報告第21号までの放棄した債権の報告につきましては、住宅新築資金等貸付金及び市営住宅不正入居に係る損害賠償金につき小松島市債権管理条例第14条第1項の規定に該当する債権を放棄しましたので、同条第2項の規定に基づき、議会に報告するものであります。

 報告第22号の専決処分による損害賠償額の決定の報告につきましては、公用車運転中に発生した物損事故につきまして、その損害賠償の額を専決処分により決定いたしましたので、議会に報告するものであります。

 以上、本日提案いたしました議案及び報告案件につきまして概要を説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
 

 

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