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令和5年6月定例会議 市長の議案説明

 市長の議案説明

 

 議員各位におかれましては、御多忙中にもかかわりませず、令和5年6月定例会議に御参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、先月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行となり、社会全体がコロナ禍からの脱却に向けて動き出しているように感じます。

 そのような中、徳島県では、「新時代の扉を開こう」と訴えて、徳島県知事に初当選された後藤田正純氏が、5月18日、20年ぶりとなる新知事として就任されました。

 これまでも、様々な県市協調施策に取り組んでまいりましたが、この度の後藤田知事就任により、本市にとっても新しい段階を迎えられたものと実感するとともに、一歩先の未来へ向けてのワクワク感で胸を躍らせております。

 そして、後藤田県政がスタートを切った今、これを契機と捉え、いち早く本市の懸案事項を解決すべく、昨日、後藤田知事と会談を行いました。

 その席で、県への提言を含め、本市のにぎわい創出のための環境整備など、8項目について要望してまいりました。

 知事からは、「小松島市の諸課題については、十分理解しました。その課題解決に向け、国への要望も含め、共に取り組んでいきましょう。」との心強いお言葉をいただきました。

 今後も、県市協調のもと、本市の事業を更に前進させ、よりよい施策を展開してまいります。

 続きまして、本市が現在推進しております主な取組の進捗状況等につきまして報告させていただきます。

 

 まず初めに、小学校再編についてであります。

 令和9年度の開校を目指し、取り組んでいる学校再編は、今年度から、いよいよ官民連携手法で進めていくための具体的な準備にとりかかります。

 今月5日には、市を挙げての一大プロジェクトが、目に見える形でスタートするための一歩として、アドバイザリー支援業務の委託先事業者を決定したところであります。

 本市では、初めてとなる官民連携での事業でありますので、これまでに経験したことのない課題に直面することも予想されますが、その一つ一つをしっかりと検討し、よりよい解決策を模索しながら、事業を停滞させることのないよう、全庁一丸となって取り組んでまいります。

 また、議会への報告や市民の皆様への情報発信等に十分留意しながら、今後とも、丁寧に取組を進めてまいりますとともに、関係部署をはじめ、学校関係者、地域の方とも協議を行いながら、本市の希望となる子どもたちの未来に向け、「つながり」により、子どもたちが育つ学校の実現を着実に進めてまいります。

 

 続きまして、「一般廃棄物中間処理施設整備事業」についてであります。

 現ごみ処理施設は稼働から今年で40年となり、老朽化が進んでいることから、本市としての新ごみ処理施設の整備方針をお示しするべく、去る4月28日に「小松島市ごみ処理施設整備手法等検討委員会」を立ち上げ、施設整備に係る基本構想の策定に向けて、有識者等による審議をいただく中で、検討を進めているところであります。

 5月29日に開催されました第2回委員会において、処理方式の選定に関する審議が行われ、燃やせるごみについて、焼却を行わず、微生物の働きにより、ごみを発酵、乾燥処理する「好気性発酵乾燥方式」が選定されたところであります。

 本市では、地球温暖化の進行を防ぐ必要性やごみの最終処分場の問題などから、持続可能な社会の実現に向け、自治体として、更なるごみの減量化に取り組むべく、昨年10月20日に「ごみ減量宣言」を行い、生ごみ分解型処理容器(キエーロ)の普及や、分別回収の徹底を推進するための「小松島市エコステーション」の設置などの施策に取り組んでおります。

 今回選定された、この方式は、排ガスや処理水が発生せず、化石燃料の使用抑制による二酸化炭素の排出削減にもつながるほか、処理したごみは、固形燃料として再利用されるため、最終処分量の削減にも資する、環境にやさしい整備手法であることから、本市の「ごみ減量宣言」の趣旨やSDGs(持続可能な開発目標)の理念にも合致するものと考えております。

 また、第2回委員会では、施設整備候補地に関しましても、各種法律による規制や生活環境への影響等を考慮する中で、候補地の二次選定を行い、市内4か所の区域をお示ししたところであります。

 今後におきましても、委員会での検討状況等、適宜、議会への報告をさせていただくとともに、令和5年度中の基本構想の策定に向け、鋭意取り組んでまいりますので、御理解・御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

 

 続きまして、スポーツパーク構想についてであります。

 競輪場施設整備計画(改訂版)の一環として位置づけております「小松島競輪場スポーツパーク構想」につきましては、令和5年2月から、スポーツパークに関するアンケートを募り、その調査結果を、同年3月定例会議にて説明させていただきました。

 その後、アンケート調査や議員各位から寄せられた御意見などを踏まえ、パークの基本コンセプトを、「近隣にはない特色を持った施設であること」、「子どもから大人まで幅広い年齢層が利用できる施設であること」、「行政課題の解消に資する施設であること」とし、庁内において協議と検討を重ねた結果、スポーツパークに整備する施設を高規格スポーツクライミング競技施設といたしました。

 施設の活用につきましては、大会開催によるにぎわいの創出、特色あるスポーツ教育の実施、競技愛好家のスポーツ移住の促進、クライミング関連団体との連携による地域の活性化など、他のソフト施策との相乗効果を図ります。

 本市の目玉となる施設として、本市の認知度やイメージを高めるとともに、人の流れの創出に向けた、スポーツ振興による魅力あるまちづくりを推進してまいります。

 なお、現在、スポーツクライミング施設及び競輪施設の概算事業費の算出を含めた競輪事業収支シミュレーションの時点修正を行っているところであり、まとまり次第、競輪場施設整備計画(改訂版)の見直し案として、議会へ報告をさせていただく考えでありますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。

 

 最後に、観光振興についてであります。

 「大型クルーズ船等の誘致」につきましては、コロナ禍にあっても、地道に継続的なポートセールスを行ってきた結果、今月28日、中国船籍の「チャイナ・マーチャンツ・エデン(招商伊敦)」が、金磯港に初寄港し、これを皮切りに年内10回程度の寄港が予定されております。

 当日は、物販や阿波踊りなど、小松島ならではのおもてなしを行うほか、市内循環シャトルバスを運行し、景観や食を楽しんでいただくこととしております。

 また、来る8月12日には、「飛鳥Ⅱ」と「ダイヤモンド・プリンセス」が、それぞれ金磯港と赤石港に、その後の15日にも「ダイヤモンド・プリンセス」が、再度、赤石港に寄港することが予定されております。

 中でも、12日は、全長200メートルを超す大型客船2隻が、湾を挟んだわずか数百メートルの間に居並ぶ、まさに圧巻の光景が見られることとなりますので、市内外から多くの方々に足をお運びいただきたいと存じます。

 今後におきましても、更なるクルーズ船等の誘致に向け、積極的なポートセールスを展開してまいります。

 

 さて、今年は、「小松島港まつり」が4年ぶりに通常通りの開催となり、来月15日には、阿波おどり、翌16日には、花火大会が盛大に開催されます。

 さらに、協賛イベントとして、海上自衛隊の護衛艦「じんつう」の一般公開、徳島海上保安部の巡視船「よしの」の体験航海などが開催されるとともに、16日には、本市の上空におきまして、航空自衛隊の支援戦闘機「F2」による展示飛行が初めて行われ、小松島港まつりを、共に盛り上げていただけるものと期待をしております。

 その他、協賛行事も多数ございますので、是非、多くの方々の御来場を心よりお待ち申し上げます。

 以上、本市が現在推進しております主な取組の進捗状況等につきまして、説明させていただきましたが、全国的にも待ったなしの対応課題となる「人口減少」への取組をはじめ、自然災害への備え、環境問題、コロナ禍により疲弊した地域経済支援など、昨今の社会情勢とも相まって、多岐にわたる重要課題に取り組まなければならない時期を迎えています。

 未来へつながる市政の礎を築くため、子どもから大人、高齢者に至るまで、あらゆる世代の方々が「住んでよかった」「住みたいまち こまつしま」と選んでいただけるよう、私自身、初心を忘れず、弛まぬ努力を重ねてまいる所存であります。

 

 それでは、本日提出いたしました議案及び報告案件の概略につきまして説明いたします。

 本定例会議には、予算議案、条例議案、単行議案の議案8件及び専決処分等報告11件を提出いたしております。

 議案第41号の令和5年度小松島市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出とも1億1千887万3千円の減額補正であります。

 減額補正に至った要因といたしましては、当初予算編成時に令和5年度の単年度予算として計上いたしておりました「ごみ焼却施設整備工事」について、今年度に入り、新型コロナウイルス感染のパンデミック発生以降、品薄状態にある半導体の調達などに不測の日数を要することが確実となり、今年度での事業完了の見通しが困難となりました。

 こうしたことから、令和6年度を期間とする債務負担行為を設定することとしたため、歳入歳出予算額については減額補正を行うことになったものであります。

 その他の歳出の主なものといたしましては、令和4年度に実施した事業の終了に伴う国庫支出金の精算返納金や、保育所や認定こども園、幼稚園といった未就学児が利用する施設のほか、小・中学校における感染症対策に要する費用について、所要の措置をいたしております。

 こうした歳出に充てる財源につきましては、前年度繰越金や地方交付税を一般財源の原資とし、特定財源には、国・県支出金等を計上いたしております。

 これらによりまして、当初からの予算総額の累計は、165億6千612万7千円となっております。

 その他の議案及び報告案件につきましては、お手元の議案書等に記載のとおりでありますので、御覧いただきますようお願い申し上げます。

 よろしく御審議のうえ、原案どおり御賛同賜りますようお願い申し上げます。

 

 

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