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令和3年6月定例会議 市長の議案説明

 冒頭、一言申し上げます。

 先般の「第83回四国市議会議長会定期総会」におきまして、出口議員が「正副議長在職6年以上」の特別表彰及び「議員在職28年以上」の特別表彰、佐野議員が「議員在職32年以上」の特別表彰、廣田議長、米﨑議員が「議員在職8年以上」の一般表彰を受けられました。

 また、「第97回全国市議会議長会定期総会」におきまして、杉本議員、吉見議員、前川議員が「議員在職10年以上」の一般表彰、出口議員が評議員感謝状を受けられました。

 理事者側を代表いたしまして、心よりお慶びを申し上げますとともに、今後におかれましても、市政発展のため、ご尽力賜りますようお願い申し上げます。


 それでは、議案等の説明に移らせていただきます。

 議員各位におかれましては、ご多忙中にもかかわりませず、令和3年6月定例会議にご参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 本定例会議開会に当たり、まず、目下の本市の取り組み等につきまして、報告させていただきます。

ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症につきましては、感染力が強いとされる変異株の影響もあり、全国的に依然、大変厳しい状況が続いております。

 県内におきましても、3月末以降、病院、学校等において相次いでクラスターが発生し、先月3日には、1日の感染者としては過去最多となる60人の感染が確認されるなど、急速に感染が拡大しました。
 
 現在は、一定程度感染の抑え込みができている状況ですが、警戒を緩めることが即、感染の拡大につながることは、この1年半ほどの新型コロナとの闘いの中で私たちが得た教訓であります。

 市民の皆様におかれましては、これまでも感染防止対策に取り組んでおられることと存じますが、変異株への置き換わりの進行を受け、これまで基本的対策とされてきた「3密」の回避だけでなく、「2密」、「1密」の回避も重要とされるようになっております。ご自身、そして、ご家族や周囲の方々の命と健康を守るために、引き続き、感染防止対策のより一層の徹底を、心よりお願い申し上げます。

 次に、新型コロナワクチン接種についてであります。

 新型コロナ対策の切り札ともされるワクチン接種について、政府は、7月末までに希望する高齢者への接種を終了させる目標を掲げております。

 本市では、4月26日以降、65歳以上の高齢者の方々を対象に、年齢層ごとに接種券を発送し、順次、接種を進めております。また、先月23日と30日には、徳島赤十字ひのみね総合療育センター及び小松島市医師会のご協力の下、同センターを会場とした集団接種を実施し、あわせて150人の方に接種を行いました。

 接種券送付日から数日間は一時的にコールセンターへの電話がつながりにくい状態になることもございますが、市民の皆様のご協力もあり、大きな混乱やトラブルはなく、6月9日現在で、4千280人、率にして65歳以上の33.3パーセントの方が1回目の接種を終えている状況であります。

 また、こうした本市の取り組みと並行して、このたび、徳島県がアスティとくしまで実施する大規模集団接種につきまして、県などのご協力により、本市の65歳以上の市民の方々も接種が受けられることとなりました。市民の皆様へのワクチン接種の加速に寄与するものであり、今後、速やかに周知・広報してまいります。

 今、一日も早く、円滑に住民の方々にワクチン接種を行うことは、全ての自治体にとっての最大の使命であります。本市といたしましては、引き続き、市民の皆様に向けて、迅速かつ正確な情報提供を行ってまいりますとともに、関係機関等との連携の下、65歳以上の方々に続いて、基礎疾患のある方々、それ以外の方々についても、接種スケジュールを一日でも短縮できるよう、全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。

 次に、コロナ禍における地域経済対策についてであります。

 広報こまつしま6月号や市のホームページ等でお知らせしておりますとおり、このたび、「プレミアム付地域商品券事業」を実施いたします。新型コロナの影響が長引く中、飲食・小売・サービス業等、広く地域における消費を喚起するため、総額2億円のプレミアム付商品券を発行するものであります。

 また、市内の中小企業、個人事業者の方々を支援するため、「小松島市緊急持続化給付金」の支給も行うこととし、そのための補正予算議案を本定例会議に提出いたしております。予算をお認めいただいた折には、広報誌や市ホームページ等で広くお知らせし、コロナ禍で苦境にある事業者の方々に円滑に利用いただけるよう、しっかりと取り組んでまいります。

 次に、防災について申し上げます。

 既に報道等でご案内のことと存じますが、大雨等、災害のおそれがある際に市町村が発令する避難情報の大幅な変更を行う改正災害対策基本法が、先月20日、施行されました。

 この変更は、従来の「避難勧告」では避難せず被災してしまう方がいたことを受け、避難のタイミングを明確にするため、「避難勧告」と「避難指示(緊急)」を一本化するものであります。

 今後は、災害のおそれがある警戒レベル3では、「高齢者等避難」の情報を発令し、避難に時間のかかる高齢者の方、障がいのある方などに対し、危険な場所からの避難を呼びかけます。さらに、災害のおそれが高い警戒レベル4では、「避難指示」を発令します。この「避難指示」が発令されましたら、危険な場所にいる方は全員避難するようお願いいたします。

 市民の皆様の命が守られるよう、本市としましても、迅速・的確に避難情報を発信してまいりますので、市民の皆様も、普段からどう行動するか決めておき、いざというときに迅速に最適な行動がとれるよう備えていただきたいと存じます。

 こうした中、地域におきまして、新たな、心強い活動が行われております。本市では、平成24年度に25組織目の自主防災会が組織されて以降、新たな自主防災組織の結成がありませんでしたが、先月23日、約9年ぶりに、新たな自主防災会が結成される運びとなりました。ご承知のとおり、大規模災害時におきましては、公による救護活動に限界も生じますことから、自助・共助の役割が大変重要となります。自主防災会の結成にお骨折りいただいた方々に対しまして、心より敬意を表しますとともに、地域防災の要となる組織の活動に期待するものであります。

 次に、広域ごみ処理施設についてであります。

 去る5月20日、徳島市をはじめ、本市を含めた6市町で構成される「一般廃棄物の広域処理に係る連絡会議」において、事業主体である徳島市から、徳島市飯谷町に代わる新たな建設予定地として、徳島市マリンピア沖洲内にある北部浄化センターの敷地の一部を新たに選定したとの報告を受けております。

 現段階におきましては、今後における詳細の事業内容など示されておりませんが、本年度中に徳島市が策定予定の「一般廃棄物中間処理施設整備基本計画」において明らかにする旨を伺っている状況であります。

 昨年7月の徳島市による事業の一時中断以降、このたび、新たな建設予定地についてお示しいただいた状況でございますが、関係6市町においては、現在のごみ処理施設の老朽化という共通課題に直面しており、時間的猶予がない状況となっております。

 今後、徳島市には、6市町による広域ごみ処理施設整備の早期実現に向けた、円滑な事業推進に努めていただきたいと考えております。

 次に、小学校再編についてであります。

 本市では、学校再編を進めていくため、昨年度末にかけ、専門的見地からの意見聴取を目的とした「小松島市立小学校再編有識者会議」を開催し、現在は、内部組織である「小松島市立学校再編連絡調整会議」において、教育委員会と、関係する市長部局各課とが連携を図りながら、学校再編に関する現状等を共有し、政策課題の検証などの事務作業を進めているところであります。

 今後は、できるだけ早期に学校再編実施計画(案)を取りまとめ、議会に報告させていただくとともに、地域住民説明会の開催等を通じて、より一層丁寧に説明を行ってまいります。子どもたちのことを思い、地域の方々にも十分配慮の上、市民の皆様のご理解が得られる学校再編につなげてまいる所存でありますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 最後に、市制施行70周年記念式典についてであります。

 去る6月1日、本市は、市制施行70周年という、記念すべき日を迎えました。当日は、議員各位はもとより、飯泉徳島県知事、岩丸徳島県議会議長、地元選出県議会議員をはじめ、本市の友好都市・北海道本別町の髙橋町長など、多くの方々のご臨席を賜り、記念式典を執り行いました。

 式典では、様々な分野で多年にわたり本市の発展に貢献いただいた個人48名、2団体を市政功労者として表彰させていただいたところであります。

 表彰されました皆様方には、あらためて敬意と感謝の意を表しますとともに、今後ますますのご活躍をご期待申し上げる次第であります。

 70年前、戦後の復興期に産声をあげた小松島市は、高度経済成長期やバブル期といった右肩上がりの時代も、バブル崩壊やリーマンショックといった経済停滞の時代も、先人たちのたゆまぬ努力の下、市民福祉を向上しながら、誇りを継承し、文化を育んでまいりました。

 この先、未来に向けましても、福祉と誇りと文化が根付く小松島市であり続けられるようにと、私自身、この機会に際し、決意を新たにしたところであります。先人たちがつないできたバトンを次の世代へしっかりと引き継いでいけるよう、小松島市のより一層の発展に向け、全力を尽くしてまいります。

 さて、昨年6月7日の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からの負託を受け、小松島市長に就任させていただいてから、はや丸1年が経ちました。コロナ禍という非常事態の真っ只中に、初めて小松島市政の中に身を置き、コロナ対応をはじめ、多岐にわたる行政課題の把握と整理とともに、若手職員も含めた「未来トーク」の実施など、実務に当たる職員との意思疎通の円滑化に努めながら、市長としての政策判断や意思決定を行ってきた、大変慌ただしい1年でありました。

 まさに振り返る間もない1年でありましたが、新型コロナ対策等を積極的に推進していくための組織再編や、「小松島市母子健康包括支援センターおひさま」の開設、本市の防災力向上を目的とした全職員による防災士資格取得に向けた取り組みなど、就任前の思いを着実にかたちにしていけるよう、日々全力で職務に当たってまいりました。

 この1年間がそうであったように、今は、ワクチン接種や、長引くコロナ禍で疲弊している市内事業者の支援等、新型コロナ対策に最優先で取り組んでいく必要がありますが、南海トラフ巨大地震など自然災害への備えや、地方創生による人口減少抑止に向けた施策の推進など、待ったなしの課題は山積しております。今後とも、市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、議会のご指導を賜りながら、職員とともに知恵を絞り、これらの課題に全身全霊をかけて取り組んでまいるとともに、「新しい小松島」づくりのための新たな施策にも果敢に挑戦していく所存であります。議員各位におかれましては、引き続き、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。


 それでは、本日提出いたしました議案及び報告案件につきまして、その概要を説明いたします。

 本定例会議には、予算議案3件、条例議案9件と、専決処分等報告10件を提出いたしております。

 なお、会議期間中に追加提出予定の議案もございますので、あらかじめご了承いただきたいと存じます。

 議案第49号の令和3年度小松島市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出とも1億2千150万7千円の追加補正であります。

 歳出では、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、さらなる対策が求められているところ、売り上げ等が大幅に減少し、事業継続に向けて支障が生じる中小事業者を緊急に支援するための「緊急持続化給付金事業」に8千360万3千円を計上したほか、令和3年3月定例会議においてお認めいただきました令和2年度一般会計補正予算(第9号)に計上いたしました学校施設に続き、保育所や認定こども園、幼稚園といった未就学児が利用する施設に対する新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に要する費用として2千450万9千円などを計上いたしております。
 
 補正予算の財源といたしましては、国からの「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を中心に、特定財源であります事業関連経費の国や県からの支出金、適債事業に係る地方債を充当し、さらに不足する財源については、地方交付税を計上することで編成いたしております。


 議案第50号の令和3年度小松島市競輪事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、競輪開催業務の効率化を図るために、自転車競技法に基づき、車券の発売や払い戻しに係る業務などを民間事業者に委託するため、新たに債務負担行為を設けるものであります。


 議案第51号の令和3年度小松島市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、税制改正に伴う所得段階区分の見直し等に伴うシステム改修に要する費用を計上するものであります。


 議案第52号の小松島市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例につきましては、条文中に一部、文章上の不備があることから、これを改めるものであります。


 議案第53号の小松島市情報公開・個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例につきましては、小松島市情報公開・個人情報保護審査会の所掌事項について、行政不服審査法の規定を踏まえた文言に改める等の改正を行うものであります。


 議案第54号の小松島市の公務員倫理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、引用条文のずれを改めるものであります。


 議案第55号の小松島市事務手数料条例の一部を改正する条例につきましては、いわゆるマイナンバー法の一部改正により、個人番号カードの発行にかかる手数料は、地方公共団体情報システム機構が定めることとなることから、条例中の個人番号カードの再交付にかかる手数料を定める規定を削除するものであります。


 議案第56号の小松島市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、関係法令の改正により条ずれが生じていることから、所要の改正を行うものであります。


 議案第57号の小松島市介護保険条例の一部を改正する条例につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により収入の減少が見込まれる場合等における第1号被保険者介護保険料の減免措置を1年間延長するための改正を行うものであります。


 議案第58号の小松島市学校医等公務災害補償条例の一部を改正する条例につきましては、条例で引用している法律名を改めるものであります。


 議案第59号の小松島市南小松島駅前ひろば条例の制定につきましては、南小松島駅前ひろばを公の施設として管理していくにあたり、管理に関する事項等を条例で定めるものであります。


 議案第60号の小松島市風致地区内における建築等の規制に関する条例の一部を改正する条例につきましては、条文中の附番の表記を改めるものであります。


 報告第5号の専決処分の報告、令和2年度小松島市一般会計補正予算(第10号)につきましては、下水道事業会計への繰出金について減額を行い、歳入において、事業費の確定に伴う市債を4千450万円増額し、それに伴う財源振り替えにより生じた一般財源と、特別交付税等を財源に、財政調整基金及び減債基金に合わせて2億2千493万3千円の基金積立費の補正を専決処分により行いましたので、報告するものであります。


 報告第6号の専決処分の報告、小松島市市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例につきましては、令和3年度税制改正に係る地方税法等の一部改正に伴い、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた措置として、令和3年度分の固定資産税において、地価上昇により税額が増加する場合、令和3年度の課税標準額を令和2年度の課税標準額と同額に据え置くこととする等の改正を、3月31日付で専決処分により行いましたので、議会に報告するものであります。


 報告第7号の専決処分による損害賠償額の決定の報告につきましては、公用車運転中の人身事故につきまして、損害賠償額を専決処分により決定いたしましたので、議会に報告するものであります。


 報告第8号の専決処分による和解案の受諾の報告につきましては、市営住宅明け渡し後も荷物等の撤去を行わなかった元入居者との間で、その間の家賃相当額の損害賠償を分割で行うとの和解を専決処分により行いましたので、議会に報告するものであります。


報告第9号の令和2年度小松島市一般会計繰越明許費の繰越報告につきましては、事業費における翌年度繰越額が確定いたしましたので、報告するものであります。


 報告第10号の令和2年度小松島市一般会計事故繰越しの繰越報告につきましては、令和2年度の繰越明許費で行っておりました高速道路対策事業のうち、市道田浦43号線について、先行する橋梁下部工事で新たに工事用進入路用地を確保する必要が生じ、橋梁工事のうち上部工事が年度内に完了しなかったため、やむを得ない措置として、令和3年度へ予算繰り越しを行いましたので、報告するものであります。


 報告第11号の令和2年度小松島市競輪事業特別会計繰越明許費の繰越報告につきましても、事業費における翌年度繰越額が確定いたしましたので、報告するものであります。


 報告第12号の令和2年度小松島市下水道事業会計予算の繰越報告及び報告第13号の令和2年度小松島市水道事業会計予算の繰越報告につきましては、令和3年度に繰り越した令和2年度予算について、それぞれ繰越計算書の提出がありましたので、報告するものであります。


 報告第14号の令和3年度小松島市土地開発公社事業計画に関する報告につきましては、小松島市土地開発公社の令和3年度の事業計画について地方自治法の規定に基づき、議会に報告するものであります。


 以上、本日提案いたしました議案及び報告案件につきまして概要を説明いたしました。よろしくご審議のうえ、原案どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。

 

 

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